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■URL
http://www.freebsdfoundation.org/
FreeBSDプロジェクトを支える法人格組織FreeBSD Foundationは22日、FreeBSD上で動作するJava開発キット(JDK)とJavaランタイム環境(JRE)に関するライセンス交渉がSun Microsystemsとの間で最終的に決着したことを発表した。これにより1月にリリースされる予定のFreeBSD 4.5には正式にJavaのバイナリーコードが含まれることになる。
FreeBSD開発プロジェクトそれ自身には法人格がないため、Sun Microsystemsは彼ら開発者たちとライセンス交渉を行なうことはできず、今回その代りとしてFreeBSDプロジェクトを支えている法人格組織のFreeBSD Foundationがライセンス契約を締結した。これまでは各自がJavaのソースコードをダウンロードし、FreeBSDへの移植プロジェクトが公開するパッチを当てて再コンパイルしなければJavaの実行環境を構築することができなかった。このためFreeBSD愛好者はFreeBSD上で開発を行なっても、配布する際はJavaの実行環境がバイナリで配布されているLinuxを採用するなど難しい選択を迫られていた。
今回正式にFreeBSD上でJavaが使用できるようになったことで、商業的にもFreeBSD上で開発したJavaアプリケーションを丸ごと配布、販売することなどが可能になり、大きなメリットにつながると考えられる。またJavaアプリケーションをFreeBSD上でネイティブに実行できるようになることは、それだけで大きなメリットだといえる。
(2001/12/25)
[Reported by taiga@scientist.com]