【音楽配信】

米Napsterが間もなく新サービスを開始予定~その概要を明らかに

■URL
http://www.napster.com/preview/
http://www.napster.com/newnapfaq.html

 昨年7月以来サービスを停止している米Napsterはこのほど、2002年初頭に新たな会員制サービスを提供開始すると発表し、その概要を明らかにした。デジタル音楽の検索や共有といった中核機能に加え、新サービスでは新しいユーザーインターフェイスやクールな新機能を提供するという。Napsterは既に新技術の開発をほぼ完了しており、現在試験中。残された最大の問題は楽曲のライセンスを受けることだが、これに向けて大きく前進しているとしている。

 新サービスでは、Napsterは音楽交換サービス向けに合法的なライセンスを受ける予定だ。ユーザーが楽曲を共有可能に設定した場合、システムがNapsterにライセンスされた楽曲かどうかを調べるようになる。現在、Napsterは大手レコード会社や独立系レコード会社など、様々な著作権所有者とライセンス契約を進めているという。

 新サービスでは、探している楽曲を簡単に検索できる新しいインターフェイスを採用する。しかし、サービス開始当初、利用できる楽曲数は大手レコード会社が承諾したライセンス契約に大きく依存することになり、探している楽曲を見つけることが難しい可能性もあると警告している。

 また、楽曲の著作権を保護するため、アーティストや著作権所有者が楽曲の使用方法を定義できるファイル形式「NAP」を導入する。一部の楽曲はMP3形式で提供され、これらは複製や携帯型プレイヤーへの転送などを自由にできるが、NAP形式では携帯型プレイヤーに転送して再生することはできない。

 なお、新サービスでは、アーティストなどへ著作権使用料を支払うため、月額の利用料金を徴収するが、具体的な利用料金はまだ決定していない。利用料金は著作権所有者とのライセンス契約次第だとしている。サービス開始当初には、支払方法はクレジットカードのみだが、その後複数の支払方法を導入する予定だ。

(2002/1/7)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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