【コンテンツ配信・業界動向】

TBS、フジ、テレビ朝日が共同でブロードバンドコンテンツ配信会社を設立

■URL
http://www.tbs.co.jp/ (TBS)
http://www.fujitv.co.jp/ (フジテレビ)
http://www.tv-asahi.co.jp/ (テレビ朝日)

左から)飯島一暢フジテレビ執行役員・経営企画局長、TBS飴井保雄常務取締役、原田俊明トレソーラ代表取締役、神村謙二テレビ朝日常務取締役社長室長

 株式会社東京放送(TBS)、株式会社フジテレビジョン、および全国朝日放送株式会社(テレビ朝日)は共同で、ブロードバンド環境におけるデジタルコンテンツの有料配信サービスに向け企画会社「株式会社トレソーラ」を設立した。2002年夏には事業会社に移行しサービス開始を目指す。

 企画会社では、放送三社のノウハウを活かしたコンテンツの集約、具体的なサービス内容と収益性の検討など、配信ネットワーク事業者と共同で事業家化に向けた検討を行なう。同社では、著作権など問題は残されているが、「コンテンツの品質とセキュリティが確保されるところで流通させたい」としている。

 トレソーラとは、スペイン語の「tres olas(三つの波)」やイタリア語の「sole(太陽)」から作った言葉。代表取締役にTBS・BS会議事務局長の原田俊明氏が就任した。資本金は2億円、主な出資会社はNTT東西やNTTコミュニケーションズ、スカイパーフェクト・コミュニケーションズなど。

 2001年6月の提携発表から企画会社設立発表までに時間がかかったことについて、原田社長は「ブロードバンドの将来に対する見方に違いがあり、また各社の取り組みについても差があった。この半年間、意見交換を繰り返して足並みを揃えた」という。今後の具体的な活動については「現時点で白紙」とのことだが、「中長期のビジョンが必要」だとして実証実験を含め、徹底したマーケティングを行なう予定だ。

 同社の取締役に就任したTBSの飴井保雄常務取締役は、「放送とブロードバンドはあくまでも一線を画したものだ。放送はマスメディアであり、ブロードバンドコンテンツは有料でパーソナライズされたものになるだろう」と語った。

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(2002/1/18)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]


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