【実験】

大手民鉄・地下鉄の鉄道運行情報を提供
~国土交通省が実証実験を開始

■URL
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha02/08/080130_.html
http://www.ekitan.com/

今回の実証実験のイメージ図

情報提供サイトの表示イメージ
(携帯電話での例)

 国土交通省は、鉄道事業者の情報提供の一環として、首都圏の大手民鉄9社及び公営地下鉄2局の列車の運行情報を、インターネットを利用してPCや携帯電話向けに提供する実証実験を2月1日から開始すると発表した。実証実験の期間は、2月1日から3月20日まで。参加事業者は、東武鉄道、西武鉄道、京成電鉄、京王電鉄、小田急電鉄、東京急行電鉄、京浜急行電鉄、相模鉄道、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)の民鉄9社と、東京都交通局(都営地下鉄)、横浜市交通局(横浜市営地下鉄)の公営地下鉄2局。

 この実証実験は、鉄道の運行状況を統合的かつリアルタイムに提供することによって鉄道利用者の利便の向上を図ることを目的としたものだ。実験では、このシステムを完成させる為に実用面から検証する。現在首都圏ではJR東日本と、東武鉄道や小田急電鉄など私鉄4社が、自社HPにて運行情報を提供しているに留まっていた。実験は、既にJR東日本の運行状況が提供されているサイト「駅前探検倶楽部」にて行なわれ、アクセス件数の調査や、同サイト上にて利用者に対するアンケートなどを行なう予定だ。

 実際に提供される情報の内容は、「運転の見合わせ」、「30分以上の遅れのある路線の一覧」、「不通区間」、「代替輸送の状況」などとなる。「鉄道路線別」や「新宿、渋谷、池袋」などの5つのターミナル駅については駅毎の表示も可能となっている。また、情報の更新時間は、始発から終電までだ。

 国土交通省では、「この実証実験によって得られるものとして、利用者の視点から見た有効性以外に、事業者の視点から見た有効性として『業務効率化や、情報化への寄与』などが考えられる。システム整備に関しては、『情報提供に係る運用性』などがあげられるだろう」としている。

(2002/1/31)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]


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