【調査結果】

41%が常時接続回線導入時にISPを乗り換え~gooリサーチ

■URL
http://www.goo.ne.jp/help/info/n_release/n_020206.html

gooリサーチの調査結果報告ページ

 株式会社NTTエックス(NTT-X)と株式会社三菱総合研究所は6日、2社が共同で運営するインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」において実施した「常時接続時代におけるISP選択の意識調査」の結果を発表した。調査期間は2000年11月16日から11月30日までの14日間で、有効回答者数は24,742名となっている。

 今回の調査項目は、おおよそ「常時接続回線導入時のISP乗り換え状況」、「ISP選定理由とその評価」、「今後のISP乗り換え意向」の3項目に基づいて行なわれている。今回の調査の背景として2社は、「ADSL提供料金が一斉に引き下げられ、DSLサービス事業者の加入者獲得競争が過熱していること」をあげた。

 自宅におけるインターネット環境調査では、過半数の53.4%のユーザーが常時接続を導入しており、ダイヤルアップ接続の数を上回った。回線種別では、ADSLが37.9%、フレッツISDNが30.4%、CATVが28.9%となっており「ADSL全盛」を物語っている。回線事業者別では、NTT東西40.8%、Yahoo!BBが25.9%、イー・アクセスの9.9%の順だ。また、月々の利用時間と料金に関しては、50時間以上接続しているユーザーが62.1%と常時接続により接続時間が長くなっていることを示している。月額支払い料金は、4,000円以下が34%、5,000円以下が58.2%と、ADSLの普及に伴い低価格化が進んでいる事が示された。

 プロバイダー選定理由は、「通信料金を気にせず使える」が61.3%、「接続スピードが速そう」が40.8%となっている。これに対して「カスタマサポートが充実している」が8.4%、「申し込みから利用開始までの期間が短い」が5.5%だ。このことから、ユーザーはプロバイダー選択の理由として、比較的料金や接続スピードに関心があり、サポートなどのサービス面は、選定理由として低いことが分かる。

 現在利用しているISPに対する評価は、総合評価で7割のユーザーが満足しており、逆に不満点としては、「接続料金」が24.9%、「独自コンテンツ」が21.7%などが挙げられている。また、他のISPへの乗り換え意向は、約25%が「検討している」または「申し込み手続き中」と回答しており、理由としては「接続料金が高い」が43%、「接続スピードが遅い」が31%となっている。なお、常時接続回線導入時におけるISP乗り換え状況については、回答者の41%が、常時接続回線導入時にISPを「乗り換えた」と回答しており、主な理由は「アクセス回線を提供する会社がプロバイダーサービスをセットで提供」が26.6%と最も多く、多くのユーザーが常時接続回線導入を期にISPも乗り替えていることが示された。

 なお、今回の調査は、インターネット利用歴3年以上が57.6%と比較的インターネットに慣れているユーザーが多かったようだ。

(2002/2/6)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]


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