【調査結果】

2007年に2,100万人の無線LAN利用者、ホットスポットは約4万カ所に~米調査

■URL
http://www.analysys.com/

 「2007年には米国に2100万人の無線LANネットワーク利用者」がいるとの予測を調査会社の米Analysysが発表した。こうした利用者は、空港、ショッピングモール、喫茶店やホテルに設置されたアクセスポイントから11Mbpsでインターネット接続できるようになるという。

 また、ホットスポットの数も今年の3,700カ所から2007年には4万1,000カ所にまで増えるとされており、こうした無線LANインターネット接続サービスによる売り上げは30億ドルに達するものと予測されている。

 この無線LANインターネット接続市場の成長に刺激を与えているのがIEEE802.11b規格に基づく無線LANで、この規格に対応した無線LANカードがPDAやノートパソコンなどともにここ5年間のうちに9,100万台出荷されると予測されている。

 しかしながら問題もある。ホットスポットを設置するコストを考えるとプロバイダーは他のプロバイダーとローミング提携を行ない、利用者ができるだけたくさんのホットスポットを利用できるようにしなければならないだろう。AnalysysのアナリストMonica Paolini氏は「我々の予測通りにこの市場が成長し続けるためには、プロバイダーが適切なサービス計画を適当なセキュリティーと価格を立案し、ホットスポットの位置情報とネットワーク探知ソフトを利用者に提供することが不可欠だと考える」とコメントした。

 またAnalysysは、こうした無線LANネットワークが携帯電話事業者に与える影響についても指摘している。2007年までに無線LANネットワーク市場がモバイルデータサービスの売り上げの25%を占めると予測され、その結果として米国内における携帯電話事業者の売り上げの7%を奪うことになる。

(2002/2/8)

[Reported by taiga@scientist.com]


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