【新技術】

3Dベースのユーザーインターフェイスを提供する「eReality」

■URL
http://www.lexermatrix.com/

中村昌弘
代表取締役社長

 鳥取県のベンチャー企業、株式会社レクサー・マトリックスは12日、Webブラウザー上に表示した3D画像を、ユーザーがマウスを使って自由に動かせる技術「eReality」を発表した。対応ブラウザーはWindows版のInternet Explorer5以降で、プラグインソフト「eR.Browser」が無料で提供される。

 「eReality」では、3D画像内に表示されたオブジェクトをユーザーが自由に再配置できるだけでなく、モーフィング(変形)などができるのが特徴だ。各オブジェクトに別途用意したシナリオデータを付与することで、特定の条件が発生した場合に何らかのアクションを起こすことが可能。オブジェクトデータとシナリオデータは独立しているため、例えば、ある商品の説明を閲覧者の好みにあったキャラクターで提供したり、ユーザーがあらかじめ設定した“マイキャラクター”に対してシナリオをプッシュするという利用が考えられるという。

 同社では、この技術をゲームなどの娯楽関係や、eラーニング、ECなどのユーザーインターフェイスに活用できるとしている。2月12日に行なわれた説明会では、「PostPetに似せて作った」というデモンストレーションが行なわれた。このデモでは、キャラクターを自由に移動させたり、デザインの変更や、新たなオブジェクトを追加しキャラクターと組み合わせることで、キャラクターに新しい動きを行なわせることなどが説明された。「シナリオデータを新しいオブジェクトに付与してユーザーに提供できるので、思いついたことを簡単に提供できる」という。

 同社では、「eReality」サーバー製品の販売やライセンス事業などで3年後に売上20億円、2005年9月決済をベースに株式公開を目指す。また、積極的に米国や欧州などへ事業展開する方針で、「日本発のデファクト・スタンダードを目指す」という。

PostPetに似たデモ。同社のWebサイトで体験できる
応援に駆けつけた
片山鳥取県知事

(2002/2/12)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]


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