【ストリーミング・コンテンツ配信】

ビットメディアなど、P2Pを用いたストリーミング配信技術を開発

■URL
http://www.scast.tv/

 株式会社ビットメディアと株式会社アンクルは、P2P技術を用いたストリーミング配信技術「シェアキャスト・アーキテクチャ」を開発したと発表した。課金や著作権管理技術も採用しているため、有料コンテンツの配信も可能となる。

 今回ビットメディアなどが開発したシェアキャストでは、まず“親”となる中継サーバーに複数のノード(ユーザーのPC)が接続、さらにそのノードにもほかのノードが接続して配信を受けるという“階層型”でストリーミングコンテンツを配信する。ユーザーが配信を受けるためにはまず専用ソフト(Windows対応版のみ)をインストールする必要がある。有料コンテンツの配信を受ける場合は、課金などを管理する「接続鍵サーバー」から接続鍵を取得する。取得した鍵を使い各ノードを管理する「仲介サーバー」へ問い合わせを行なった結果、適切なノードへ接続されるというしくみだ。障害についても対応しており、自動的にほかの上位ノードを探して再度接続を行なう仕組みを持っている。

 配信を行なう側のメリットとしては、高額なストリーミングサーバーを用意する必要がないということが挙げられる。また、P2P技術を用いているが、接続鍵サーバーによる課金などの管理もできるため、有料コンテンツの配信も可能だ。一方のユーザー側は、PC1台で配信が可能なため、ユーザー自らがストリーミング中継を行うことが可能となる。

 ビットメディアでは、2月末より開始する実証実験を経て、商用サービスへ移行させる予定だ。

(2002/2/13)

[Reported by adachi@impress.co.jp]


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