【音楽配信】

米国での音楽ソフト売上減少の要因は「オンライン海賊行為」~RIAA発表

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http://www.riaa.com/PR_Story.cfm?id=491

 米レコード協会(RIAA)は25日、米国における2001年の音楽ソフト市場に関する調査結果を発表した。2001年の音楽ソフトの売上高は137億ドルで、前年の143億ドルに比べて4.1%減少した。また、レコード会社から小売り店やカタログ販売業者への出荷枚数は10億800万枚と、前年の9億6,860万枚に比べて10.3%減少している。

 RIAAのHilary Rosen会長兼CEOは「この1年はレコード業界にとって厳しい年であり、売上の減少は単純な要因では説明できない」としながらも、「景気が低迷し、9月11日のテロ事件が第4四半期の計画を中断させたこともあるが、最大の要因はオンライン海賊行為とCD書き込みだ」と分析している。さらに「調査によると、音楽ファンの23%が音楽を無料でダウンロードしたり複製できるため、あまり音楽を買わないと答えており、市場への影響を無視できない」と語った。この調査とは、12歳~54歳の音楽ファン2,255人を対象に、RIAAの委託を受けた米Peter Hart Research Associatesが実施したものだ。

 RIAAは、ダウンロードした音楽をCDに書き込んだり、携帯型MP3プレイヤーに転送して複製するケースが爆発的に増えていることを挙げ、これらのダウンロードが売上に置き換わるかどうかは疑問だとしている。

(2002/2/26)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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