【集中企画】

久しぶりに日本人ドライバー登場!~F-1グランプリ2002

 今年も3月3日にF-1グランプリがオーストラリア・メルボルンで開幕する。昨年の同グランプリではコースマーシャルに不幸な死亡事故が起きてしまったが、さまざまな安全対策を図り、今年は悲しいニュースが起こらないことを祈ろう。

 今シーズンの注目は2つ。昨年までBARのテストドライバーを担当していた佐藤琢磨がジョーダンホンダからデビュー。佐藤は単身英国に渡り、英国F-3を制覇、各国のF3上位入賞者が競うMacau Grand Prixでも優勝を果たした実力者だ。このほかにも、昨年のフランスF-3を制した福田良もBARのテストドライバーに採用されている。

 もうひとつの見所は、トヨタのF-1参入だ。残念ながら、噂された日本人ドライバーの起用は見送られたが“対ホンダ”だけでなく、どこまでF-1で通用するのか見守りたい。

◆ F-1グランプリ 2002シーズン カレンダー ◆

日付 グランプリ名 サーキット URL
3月3日 オーストラリア メルボルン http://www.grandprix.com.au/
3月17日 マレーシア セパン http://www.malaysiangp.com.my/ (準備中)
3月31日 ブラジル サンパウロ http://www.ainterlagos.com/
4月14日 サンマリノ イモラ http://www.autodromoimola.com/
4月28日 スペイン バルセロナ http://www.circuitcat.com/
5月12日 オーストリア A1リンク http://www.a1ring.at/
5月26日 モナコ モナコ市街 http://www.acm.mc/
6月9日 カナダ ジル・ビルヌーブ http://www.grandprix.ca/
6月23日 ヨーロッパ ニュウルブリンク http://www.nuerburgring.de/
7月7日 イギリス シルバーストーン http://www.silverstone-circuit.co.uk/
7月21日 フランス マニクール http://www.magnyf1.com/
7月28日 ドイツ ホッケンハイム http://www.hockenheimring.de/ (準備中)
8月18日 ハンガリー ハンガロリンク http://www.hungaroring.hu/
9月1日 ベルギー スパフランコルシャン http://www.spa-francorchamps.be/
9月15日 イタリア モンツァ http://www.monzanet.it/
9月29日 アメリカ インディアナポリス http://www.usgpindy.com/
10月13日 日本 鈴鹿 http://www.suzukacircuit.co.jp/

日付は決勝日。各サイトは原則として現地言語と英語で表記されている

●今年も伏兵が現れるのか?チーム公式サイト一覧


 2001年シーズン開幕前は、フェラーリ、マクラーレン、そしてウィリアムズの3強対決が期待されたが、結果的にはフェラーリの独走を許してしまった。その一方で、“飛び級”でF-1ドライバーになったKimi Raikkonenの活躍などで、意外な伏兵ザウバーが躍進した。

 今年もフェラーリの強さが光るのか? それともタイヤをミシュランに変更したマクラーレンがリベンジを果たすのか、活躍しながらもポイントにつながらなかったウィリアムズが勢いに乗るのか? さまざまな期待と思惑を胸に、各チームの公式サイトを紹介する。なお、順番はカーナンバー順(破産により解散してしまったProst Grand Prixの18、19は欠番)。ドライバーの個人サイトもあわせてお楽しみいただきたい。

■フェラーリ / SCUDERIA FERRARI MARLBORO
http://www.ferrari.it/

 2001年シーズンは、ひたすらにフェラーリの強さだけが目立ってしまった。速い、そして壊れない。しかも最終戦では早くも2002年仕様のマシーンを実験的に投入してきた(2002年開幕戦は2001年仕様のマシーンで出場する)。当たり前のことを淡々とこなすこのチーム、今年も優勝候補筆頭だ。なお、今年の見所はリアウイングに貼られたAMDのステッカーか?

No1:Michael Schumacher http://michael-schumacher.rtl.de/
No2:Rubens Barrichello http://www.uol.com.br/rubensbarrichello/

■マクラーレンメルセデス / WEST McLAREN MERCEDES
http://www.mclaren.co.uk/

 2001年シーズンは、トラクションコントロールなど解禁されたハイテク機器の未熟性など、チグハグなチーム運営が目立ちフェラーリのライバルチームとは言いがたかった。昨年のエースドライバーMika Hakkinenは休養宣言(育児休暇?)、その後釜に同じフィンランド人の新星Kimi Raikkonenを起用。テクニカルディレクターののAdrian Neweyは新マシンMP4-17に相当自信を持っているようだ。

No3:David Coulthard http://www.davidcoulthardmuseum.co.uk/
No4:Kimi Raikkonen http://www.racecar.co.uk/kimi/

■ウィリアムズ / BMW WILLIAMSF1 TEAM
http://www.williamsf1.co.uk/

 2001年シーズンは、速いマシンを作りフェラーリのライバルに堂々と名乗り出たウィリアムズ。しかし、現F-1チャンピオンの弟Ralf Schumacherと前CARTチャンピオンJuan Pablo Montoyaという2つの個性がぶつかり合いすぎて、早くもチーム分裂状態か。伝統的にチームオーダーを出さないチームだけに、ダブルエース体制が上手く機能しないと自滅しそうだ。

No5:Ralf Schumacher http://ralf-schumacher.rtl.de/
No6:Juan Pablo Montoya http://www.jpmontoya.com/

■ザウバー / SAUBER PETRONAS
http://www.sauber.ch/

 2001年シーズンで最も期待を裏切ったチーム(良い意味で)がザウバーだ。思い切った若手二人を起用したものの、誰もがホンダより下の中堅チームだと思っていた。今年のエンジンはフェラーリが2001年に使っていたものがベースになっている。Kimi Raikkonenはマクラーレンに移籍してしまったが、今年も新たな若手ドライバーFelipe Massaを発掘、2匹目のドジョウとなるか?

No7:Nick Heidfeld http://www.quicknick.de/
No8:Felipe Massa http://www.felipemassa.com/

■ジョーダンホンダ / DHL JORDAN HONDA
http://www.f1jordan.com/

 昨シーズンはマシンの信頼性にたびたび泣かされたり、ドライバーの解雇など寂しい話題を振り撒いたが、今年から日本人ドライバー佐藤琢磨を起用したジョーダン。メインスポンサーがBenson and HedgesからDeutsche Postに変更になったものの黄色いカラーリングは同じ。ジョーダンの楽しみの一つにノーズ部分のペイントがあるが、新マシンEJ12には今のところ何も描かれていない(噂ではユニコーンという話も)。

No9:Giancarlo Fisichella http://www.giancarlofisichella.com/
No10:Takuma Sato http://www.takumasato.com/

■BARホンダ / LUCKY STRIKE BAR HONDA
http://www.britishamericanracing.com/

 昨シーズンは、Jacques Villeneuveが元F-1チャンピオンの意地を見せて表彰台に上がったが、同じホンダエンジンを使用するジョーダンに比べると失望感が残った。毎年「勝負の年」だが、そろそろ結果を出さないとホンダのエースチームとしての座は危うい。

No11:Jacques Villeneuve http://www.jacques.villeneuve.com/
No12:Olivier Panis http://www.olivier-panis.com/

■ルノー / MILD SEVEN RENAULT F1 TEAM
http://www.renaultf1.com/

 ベネトンの名前が消え、今シーズンから完全にルノーワークスになった。ルノーの黄色とマイルドセブンの青というツートンカラーは度肝を抜かれたが、これから徐々に見慣れていくだろう。昨シーズン後半は調子を上げてきていただけに、今年はジャンプアップが期待できそうだ。

No14:Jarno Trulli
No15:Jenson Button http://www.racecar.co.uk/jensonbutton/

■ジャガー / JAGUAR RACING
http://www.jaguar-racing.com/

 マシンのデザインやカラーリングの格好良さと結果が結びつかないチームがジャガーだ。チーム責任者で往年のF-1ドライバーNiki Laudaが新マシンR3を16年ぶりに運転したり、Eddie Irvineの歯に衣着せぬ言動、R3のミラーに描かれた「007」のロゴ(新作映画ではジェームズボンドがF1を運転するという噂も)など、周辺での話題には事欠かないが。

No16:Eddie Irvine http://www.exclusively-irvine.com/
No17:Pedro De La Rosa http://www.pedrodelarosa.com/

■アロウズ / ORANGE ARROWS
http://www.arrows.com/

 新マシンA23のお披露目が遅かったアロウズは、その後も契約済みのエースドライバーJos Verstappenを突如解雇、Prost Grand Prixの解散で職を失ったHeinz-Harald Frentzenを起用。開幕前に訴訟などでゴタついている。

No20:Heinz-Harald Frentzen http://www.frentzen.de/
No21:Enrique Bernoldi http://www.enriquebernoldi.com.br/

■ミナルディ / KL MINARDI ASIATECH
http://www.minardi.it/

 すっかりマレーシアのチームのようになってきたミナルディだが本拠地はイタリア。強力なスポンサーのおかげで毎年恒例のチーム消滅の危機を迎えなかったのは、まずはめでたいニュースだ。昨シーズン後半からエースドライバーになったマレーシア人Alex YoongはFomula Nippon出身。

No22:Alex Yoong http://alexyoong.com/
No23:Mark Webber http://www.webber-racing.co.uk/

■パナソニックトヨタ / PANASONIC TOYOTA RACING
http://www.toyota-f1.com/

 セナ・プロスト時代のマクラーレンを彷彿させる赤と白の“日本”カラーのマシンでついにトヨタのF-1プロジェクトが開始する。エースドライバーMika Saloは奥さん(元芸能人の遠藤賀子)と共同でフィンランドに寿司などの日本食も出すレストランを経営している。

No24:Mika Salo http://www.mikasalo.net/
No25:Allan McNish http://www.allanmcnish.com/

●ニュースはWebで集めよう


■東京中日スポーツ
http://tochu.tokyo-np.co.jp/
 日本の新聞メディアの中で一番F-1情報を掲載するのがトーチュウだ。Web上のコンテンツも他のスポーツ新聞に比べて充実している

■@nifty:モータースポーツ:F1
http://motorsports.nifty.com/f1/
 ニュース、レース速報のほかに会員制のBBSなどを提供している

■F1速報
http://www.news-pub.com/f1/
 専門誌「F1速報」のサイト。メールマガジンがiモード対応になった

■1-800-F1News
http://www.f1gpnews.com/
 ニュースや掲示板はiモードからも閲覧が可能。ストーブリーグ情報やオンライン投票などコンテンツが充実

■かなり日刊のF1新聞
http://www1.kcn.ne.jp/~n_syuhei/
 “かなり”と銘打っているがデイリーでニュースを更新しているサイト。メールマガジンのほか、BBSやチャットなどのコミュニケーションも

■F1ファンのページへようこそ!
http://www.ksky.ne.jp/~tahara/f1/
 チャットのほか、「F1を語れるメル友を作ろう」などファンをつなぐ情報を公開している

■DDN-F1
http://www.ddn-f1.com/
 データボックスには、歴代優勝者情報や出走回数、年度別のレース結果などが充実

■F1グランプリ2002 インターネット川井塾
http://www.fujitv.co.jp/jp/f1gp/2002/index.html
 地上波でF-1を放送するフジテレビは、今年も“川井ちゃん”こと川井一仁氏による情報コーナーを開設するようだ(現時点では近日公開になっている)

■F1 DataWeb
http://www.f1-data.com/
 データベースでは、レースごとの結果を調べたり、ドライバー別全成績、ドライバーの誕生日や初勝利を挙げた日などを知ることができる

■F1 B級マシン図鑑
http://members.aol.com/moetdsn/
 「レギュレーション違反のマシン」のページには、昨年のモナコグランプリで1セッションだけ走行して、すぐに禁止されてしまったアロウズの“ノーズの先っちょウイング”や、ジョーダンの“ドライバーの目の前にウイング”の写真が掲載されている

■B級F1ドライバー研究会
http://www.gem.hi-ho.ne.jp/oono/
 B級=ダメということではなく、一流の中でも超一流にはなれなかったドライバーを温かい目で研究しているサイト

■FIA
http://www.fia.com/
http://www.fia.com/FreePress/F1_Guide_2002/F1_Calendar.html
 「Federation Internationale de l'Automobile(FIA)」国際自動車連盟のサイト。F1のレギュレーション(規則)を定めている。なお、今年のF-1カレンダーは充実している

(2002/2/27)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]


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