【提訴】

米Sun、Javaを巡って米Microsoftを独占禁止法違反で提訴

■URL
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2002-03/sunflash.20020308.1.html
http://www.sun.com/lawsuit/

 米Sun Microsystemsは8日、米Microsoftを相手取り、反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで米サンノゼ連邦地裁に提訴したと発表した。Sunは、MicrosoftのJavaプラットフォームに関連する反競争的な活動や、Microsoftの独占支配力を維持・拡大するための違法行為によって損害を受けたとして、損害賠償を求めている。

 Sunによる主な主張は次の通り

 また、Sunは訴訟において、Microsoftが「Windows XP」および「Internet Explorer」の一部として、Sunの「Java plug-in」を同梱して配布すること、Microsoftが個別にダウンロード提供しているJava仮想マシンの配布を停止することなどを命じる仮処分を地裁に求めている。

 SunのMichael Morris副社長は「この反トラスト法訴訟は、Javaプラットフォームを配布するための、そしてMicrosoftと競合技術との相互運用を確保するための違法な障壁を取り除くことによって市場に競争を呼び戻すことが目的だ」と説明している。

 なお両社は、2001年1月にJavaのライセンス契約を巡る訴訟で和解している。この合意内容には、従来のライセンス契約を終了すること、Microsoftに対してSunの「Java互換」商標を使用することを禁止することなどが盛り込まれていた。

 また、反トラスト法関連では、今年1月に、米AOL Time Warner傘下の米Netscape Communicationsが、Microsoftの反競争的行為の是正や損害賠償を求めて、米コロンビア地区連邦地裁に提訴ししている。

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(2002/3/10)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]


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