■URL
http://www.adobe.co.jp/products/golive/
http://www.adobe.co.jp/products/livemotion/
左からGoLive6.0、LiveMotion2.0のパッケージ
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アドビでは、現在のWebオーサリング市場の動向として、
・Webサイトの規模が年々巨大化かつ複雑化する傾向がある。反面、サイトの更新にはより早いスピードが求められている。
・サイトの巨大化に伴い、制作側もチームで作業を行なうケースが多い。
・データベースに連動したダイナミックなコンテンツが増加している。
・携帯電話やPDA、またブロードバンド環境の増加などで、Webに対応するメディアや環境が急変している。
といった面をあげ、今回の新製品では、こうした現状への対応を踏まえた新機能やツールを追加したという。
「Adobe GoLive 6.0 日本語版」(以下「GoLive 6.0」)の場合、まずWebDAVサーバーの「Adobe Web Workgroup Server」を同梱し、チームによるサイト構築・管理での効率化を図った点が大きな特徴だ(※WebDAV=Web-based Distributed Authoring and Versioning、ネットワーク内でのWebコンテンツの編集や管理を可能にするプロトコル)。「Web Workgroup Server」を用いることで、コンテンツや参加メンバーごとにアクセス許可レベルを設定したり、あるWebコンテンツ上で誰かが作業している場合、他の人がアクセスすることをブロックする、また必要な場合変更する以前のバージョンに戻るといった機能が利用でき、チーム作業で起こりがちなミスを防ぎ、効率のよいWeb制作が可能になるという。さらに「サイトダイアグラム機能」ではサイト全体のコンセプト立てやデザインをアイコンのドラッグ&ドロップなどで容易に行なえるほか、コンセプトからそのままWebページ作成へ移行することが可能で、商用Webサイトのデザインなどで特に有効な機能といえる。
またデータベースと連携したダイナミックコンテンツの増加にあわせ、PHP、JSPをネイティブサポート。同梱の「ダイナミックコンテンツサーバー設定インストーラ」でダイナミックコンテンツの実験環境を作り、プレビューしながらのオーサリングが可能となった。さらにWAP、XHTML、cHTML(iモード)のコンテンツビューワーを搭載し、「GoLive 6.0」上で携帯デバイス向けコンテンツの作成とテスト表示を可能にしたほか、QuickTime5.0やSMILもサポートし、マルチメディアコンテンツへの対応に力を入れている。
同時発表の「Adobe LiveMotion 2.0」(以下「LiveMotion 2.0」)では、「ActionScript」(「Macromedia Flash 5」から採用されたオブジェクト指向のスクリプト言語)に対応し、インタラクティブなFlashファイルの作成が可能となった。これによって多彩なダイナミックコンテンツが作成でき、またオンラインやオフラインの多様なプラットフォームへFlashファイルの提供が可能だという。またJavaScriptをベースに開発された「Automationスクリプト」を用いることで、複雑なアニメーションの作成プロセスや、繰り返し利用するタスクの自動化に対応した。アドビによれば「LiveMotion上で手動でできる作業のほとんどを自動化することが可能」で、グラフィック制作にかかる時間を大幅に短縮できるという。FlashはもちろんQuickTime、MP3など対応するファイル種類を強化した点も挙げられる。
「GoLive 6.0」および「LiveMotion 2.0」はいずれも4月中旬からの発売で、Windows版はWindows 98SE/2000/Me/XPに、Macintosh版はMacOS9.1/9.2/MacOS X 10.1に対応している。価格は「GoLive 6.0」「LiveMotion 2.0」とも、各単体で通常版2万4,800円、アップグレード版1万2,100円(いずれもアドビストア価格、税別、以下同)。2つがセットになった「Adobe GoLive/LiveMotion PACK日本語版」の場合、通常版3万4,800円、アカデミック版は8,400円を予定している。
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(2002/3/12)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]