【サービス】

E*TRADEブランドのYahoo!Messengerが登場~株価情報など提供

■URL
http://messenger.yahoo.com/messenger/imv/
https://us.etrade.com/e/t/home/PressStory?ID=STORYID=etrade_pr_2002_04_01_eng-etrade_00_32_28_pr&year=2002&month=04

 米ネット証券大手のE*TRADE Groupは1日、E*TRADEブランドのYahoo!Messengerを発表した。これはYahoo!が2001年に発表した「Yahoo!Messenger IMVironment」に基づいて両社が開発したものだ。IMVironmentは、Yahoo!Messengerの外見を変えたり、新たな機能を付け加えることにより自社ブランドのIMを提供できるマーケティングツール。

 このE*TRADEブランドのYahoo!Messengerでは、E*TRADEが提供する20分遅れの株価情報、リアルタイムの金融ニュース、E*TRADEの金融情報サイトへの簡単なナビゲーションといったサービスを利用できる。もともとのYahoo!Messengerのインスタントメッセージ機能はそのまま利用できるため、家族や友人とチャットしながら投資情報を得ることも可能だ。

 また、E*TRADEグループではこのE*TRADEブランドYahoo!Messenger利用者専用に「IM the Monkey」と題する動画コンテンツを制作する。ここでは、特派員が現在の市況を解説したり、トレンドについてインタビューする番組を提供する。そのほかにもE*TRADEのATM設置場所を探す機能なども追加されるなど、E*TRADEグループのWebサイトの連携が強化されており、ユーザーに対してE*TRADEグループへの訴求力を強めるものなっている。

 またYahoo!にとっては、E*TRADEグループの契約を勝ち得たことは一つの大きな成果だ。Yahoo!Messenger IMVironmentを発表して以来、Yahoo!Messengerをカスタマイズするためのいくつもの「テーマ」が発表されてきたが、いずれもアニメやゲームのキャラクターを配置したいわゆる「スキン」の域を出ていないものが多かった。それに対して今回のE*TRADEブランドのYahoo!Messengerは、E*TRADEの企業ブランドを前面に押し出しつつもきわめて実用的なサービスとなっており、IMの利用方法を新しく開拓したものだといえる。Yahoo!は現在無料ホームページサービスGeoCities、Yahoo!Mailの一部有料化などを含め、新しいビジネスを開拓しており、自社ブランドのIMを提供できるYahoo!Messenger IMVironmentにも今後多くの企業から引き合いが出てくる可能性もある。

(2002/4/2)

[Reported by taiga@scientist.com]

ほかの記事はこちらから

INTERNET Watch編集部internet-watch-info@impress.co.jp
Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.