【事件】

米連邦取引委員会がネット詐欺やスパムを一斉捜査~63件を摘発

■URL
http://www.ftc.gov/opa/2002/04/spam.htm

 米連邦取引委員会(FTC)は2日、米国8州の法的執行機関およびカナダの4機関と協力し、スパムやインターネット詐欺に対する一斉取り締まりを行なったことを明らかにした。Webを使ったオークション詐欺や偽の癌治療薬販売業者など、63件を摘発したほか、違法なスパムを送信していた業者に500通の警告文書を送付した。

 今回摘発されたのは、「参加者は数カ月以内に1万ドルの現金を得られる」とのチェーンメールを送信していた「Universal Direct」およびその首謀者、Webサイトで「バイオ共鳴治療および分子強化」による癌治療薬を販売していた業者、返品処理に迅速に応じなかったCD販売サイト「Sound City 2000」など。

 これら63件に加え、アラスカ州やアイダホ州、モンタナ州、オレゴン州、ワシントン州、ワイオミング州およびカナダで、違法なチェーンメールを送信していた500人以上のスパム業者に警告文書を送付。これらのスパム業者は、リストの上位に掲載されている4~5人に5ドルの現金を送れば、迅速にお金を得られるとのメールを送信していた。

 今回の一斉取り締まりについて、FTC消費者保護局のJ. Howard Beales III局長は「違法なインターネット詐欺やスパムは、州や国の境で止めることはできない。FTCと協力する法的執行機関は詐欺師に警告を送っている。我々はインターネット詐欺を防ぐため、ネットサーフィンしたり、スパムを読んでいるのだ」とコメントしている。

(2002/4/3)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]

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