■URL
http://www.trendmicro.co.jp/virusinfo/report/mvr020403.asp
トレンドマイクロ株式会社は、2002年3月度のウィルス感染被害マンスリーレポートを発表した。
3月度の特徴は、「BADTRANS」が4ヶ月連続で1位になったことと、日本語件名が特徴のウィルス「FBOUND」が2位になったことだ。「BADTRANS」は、2001年11月に発見されて12月に1位になって以来、4ヶ月連続で1位となっている。しかし、被害件数が、1月4,090件、2月1,498件、3月770件と減少していることから、蔓延度は下がっていると予測される。
「FBOUND」は、被害件数412件で初登場2位となっている。このウィルスは3月14日に発見され、メールの件名に「こんにちは」、「極秘」、「うんこ」などの日本語件名を表示することでユーザーの関心を誘い、被害を増やした。
トレンドマイクロのウィルス解析担当者によると、「FBOUND」の作成者が日本人かどうかは不明だが、日本語を理解できるものが日本語の環境をターゲットにして作成したと考えられるという。さらに今回の「FBOUND」は、文字化けを防ぐため2バイトコードを意識して作成されており、日本語件名が実現されている珍しいケースとなっている。
最後に同社では、今後は同様に日本語環境を狙ったウィルスが増加すると予測しており、日本語やローマ字の件名につられて添付ファイルを実行しないように、注意を呼びかけている。
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(2002/4/3)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]