■URL
http://www.jcp.org/jsr/detail/168.jsp
米Sun Microsystemsは3日、ポータル用標準APIとなる新しいJava仕様「Java Specification Request (JSR) #168)」を正式発表した。Sunに加え、米BroadVisionやPlumtree、Vignetteなど18社が協力し、さまざまなベンダーのソリューションでの相互運用性を確保する。
ポータル用のJava仕様は「Java portlet API」とも呼ばれ、ポータルのユーザーとさまざまなアプリケーションを結びつけるコンポーネント「portlet」用に、共通モデルやJavaインターフェイスを定義したJava仕様となる。portlet APIにより、アプリケーション提供会社やコンテンツ提供会社、サービス提供会社は、標準的なJava portlet APIやパッケージを全てのポータルサーバーに共通の手法で実装できるようになる。開発者にとっては、Java APIに基づく仕様なため、開発に費やす時間やコストを削減できるという利点がある。また企業にとっては、効率や投資収益の大幅な向上を図れるとしている。
現在、各ベンダーがポータルのコンポーネント用に各種の異なるAPIを提供しており、アプリケーション提供会社やポータルの顧客、サーバーベンダーにとって問題となっている。Java portlet APIが策定されれば、開発者が従来の手法を使って、さまざまなソースからデータやアプリケーション、Webサービスを迅速に追加したり、企業が社内外からの安全な入り口としてポータルを活用できるようになるとしている。
(2002/4/4)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]