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http://www-916.ibm.com/press/prnews.nsf/jan/5C398FBA7519836485256B9500645A10
米IBMは8日、デジタル著作権管理(DRM)システム「Electronic Media Management(EMMS)」の新版となるバージョン2を発表した。前版では音楽ファイルのみの対応であったが、新版ではテキストや画像、ビデオ、ストリーミングメディアなど、さまざまなファイル形式に対応した。EMMSバージョン2は4月30日、世界で出荷開始の予定だ。
この新しいプラットフォームは、XMLやJavaなどのオープン標準を基盤としているため、アプリケーションが自由かつ安全にデータを交換することができる。さらに、オープン標準への対応により、顧客が既存のITインフラにEMMSをシームレスに統合できるという。
広範なファイル形式に対応したことで、医療や金融、メディア、娯楽、娯楽など各業界の企業がデジタルコンテンツを管理、分析、配信するソリューションを構築可能になる。
例えば、ハリウッドの映画製作会社や娯楽コンテンツ制作者がデジタル資産を共有したり、さまざまなコンテンツに著作権を付与できる。また、医療業界では医者同士による患者のデジタル記録移管、銀行や金融機関では顧客の個人情報を保護や、認証された個人のみに更新情報の閲覧や承認処理を許可する、といった用途を提案している。
なおIBMでは、EMMSを同社の新しいデジタルメディアソリューションアーキテクチャー「Service Provider Delivery Environment(SPDE)」の主要コンポーネントとしている。これは、オープン標準に基づくフレームワークで、音声やテキスト、インターネット、コンテンツ配信などの次世代サービスを、迅速かつ簡単、低コストに導入できるようにするものだ。
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(2002/4/9)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]