■URL
http://www.itvstandards.org/iTVPublic/news.aspx
テレビや双方向テレビ(iTV)番組の制作会社、技術会社などが8日、米ラスベガスで開催されている放送機器関連イベント「NAB2002」において、iTVコンテンツのオープン標準フォーマットを発表した。これは、制作者やスタジオなどが制作したコンテンツを、主なセットトップボックス(STB)やPC上でも利用可能にするという技術だ。
このフォーマットは、米LiberateやOpenTV、Microsoft、AOLTVのSTBのミドルウェアや、PC、Macintoshに対応する。この標準フォーマットの策定には、テレビや双方向テレビ番組の制作会社数十社が参加し、これら企業で米国における双方向コンテンツの90%を制作しているという。これらの企業には、米American Film InstituteやCylo、Final Draft、Interspot、PushyBroadなどが含まれている。
iTVの標準フォーマットは、米GoldPocket Interactiveが開発した技術を基盤としたXMLベースのフォーマットで、双方向番組向けにコンテンツ制作やプレゼンテーション記述の手法を定めている。特にコンテンツ制作の標準フォーマットでは、ゲームや集計、双方向広告といった双方向コンテンツの時間と同期する方法を記述できる。また、プレゼンテーション記述では、コンテンツのビジュアル要素や位置、その位置とコンテンツを対応付けする手法を記述する。
標準フォーマットの確立により、iTVコンテンツ制作や配信のコストや効率を向上し、米国におけるコンテンツ量の拡大を図る。これにより、制作者や放送会社、ミドルウェア開発会社、ケーブル事業者、衛星通信事業者など、業界のあらゆる企業に新たな利益をもたらすとしている。
(2002/4/9)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]