■URL
http://www.filerogue.net/
http://www.riaj.or.jp/cgi-bin/press_release.cgi?id=33
東京地方裁判所は9日、有限会社日本エム・エム・オー(日本MMO)に対して、同社が運営するファイル交換サービス「ファイルローグ」上で、市販の音楽CDから複製したMP3ファイルの交換を停止する差止命令を下した。
これは、1月29日に社団法人日本レコード協会(RIAJ)に所属する会員19社および社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)が要求していた仮処分申請に対するもの。当初の予定では、仮処分判決は4月22日に予定されており、9日は日本MMOからの2回目の答弁書提出の日だった。今回の判決は、答弁を踏まえたうえで同日中に下されるというもので、RIAJでも「仮処分申請から2ヶ月というのは前例に比べても短く、審理時間の短縮は権利者の保護に大きく寄与しており、高く評価する」としている。
また、富塚勇RIAJ会長は「日本MMO社に対する仮処分事件の勝訴にあたり」とのコメントを発表した。これによると、日本MMOのいう「ファイル交換の場を提供しているだけ」という姿勢は社会常識に対する詭弁であり、「司法は正しかった」との安堵の感を抱いたという。また、ファイル交換などのデジタル技術の発展に対し一定の理解を示しながらも、「『諸刃の剣』的な性質を有し、人間の良心に待つだけでは、悲しいかな『百年河清を待つ(編集部注:実現するあてのないことをいつまでも待つこと)』に等しいのが人間社会の現実」としている。一方、ファイル交換サービスで提供されている楽曲の中にはアマチュア音楽家の楽曲も含まれているが、「自分のホームページにそれをのせて、フリーアクセスを期待すればよいこと」ともコメントしている。
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(2002/4/9)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]