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平成電電、月額1,200円でADSL事業に参入

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井田高次社長

 平成電電株式会社は10日、8月からADSL事業に参入すると発表した。同社はISP向けに月額1,200円でADSL回線をホールセールする予定で、パートナーISP次第では一般ユーザーに対し月額2,000円程度のADSL接続サービスが提供できるとしている。

 同社では、ADSL事業への参入に向けて、5月に新会社を設立する予定だ。すでにNTTの収容局に対して接続要請を提出しており、5万人以上の主要都市を中心に500局舎程度で展開する。パートナーISPへのサービス提供だけでなく、同社が運営するISP「TRY-NET」などでもADSLサービスを展開し、法人向けに固定IPのサービスも予定している。なお、現在すでにいくつかの中規模ISPから問い合わせが来ているという。

 提供するADSLサービスは8MbpsのAnnexC、モデムは販売する方針だ。6月下旬頃からTRY-NETのユーザーを対象に試験サービスを開始する。また、サポート体制については、パートナーISPや販売代理店が主に対応する予定だが、地域に根ざした草の根サポート要員の募集なども考えているという。

 井田高次代表取締役社長は、「フルラインのキャリアとして事業を展開している中、代理店からADSL事業にも参入して欲しいという要望が多かった。Yahoo!BBより低価格で提供できるといいと思っている」という。また、同社が提供している無料ISP「FREECOM」へのADSLサービスの提供については、「現時点では、難しい」とコメントした。初年度は14万回線程度で45億円の売上、2003年度はシェアの10%(75万回線)程度の獲得を目指す。

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(2002/4/10)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]

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