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http://docs.yahoo.com/docs/pr/1q02pr.html
米Yahoo!は10日、2002年第1四半期の決算を発表した。売上高は1億9,270万ドルで、前年同期の1億8,020万ドルに比べて増収となった。純損益は、GAAP(一般会計原則)ベースでは1,050万ドルの赤字で、前年同期の純損失1,150万ドルから赤字幅が縮小した。Yahoo!が赤字を計上するのは6四半期連続となる。なお、同社が2002年1月1日に導入した米国財務会計基準「FAS142」ベースでは、資産の評価損6,410万ドルを一括計上したため、5,360万ドルの純損失となる。
Yahoo!のTerry Semel会長兼CEOは「当社は(広告収入依存型から有料サービス拡大へと)ビジネスモデルを移行したことで、堅調な業績を発表できた。第1四半期の業績は、当社の戦略目標遂行に向けて前進する上で、はずみとなるものだ」とコメント。さらに今後の見通しについては「当社は成長を維持し、2002年にはEBITDA(金利・税金・償却前利益)を2001年の2倍以上にするという当社の目標を達成するためのよい位置にいる」と述べた。
今後の業績見通しについては、第2四半期には売上高が2億500万~2億2,500万ドル、EBITDAが2,300万~3,300万ドル、2002年通期では売上高が8億7,000万~9億1,000万ドル、EBITDAが1億500万~1億3,000万ドルと予測。今年1月に発表した見通しでは、2002年通期の売上高が7億5,000万~8億ドル、EBITDAが7,000万~1億ドルと予測していたが、先頃買収した求職サイトHotJobs.comの効果や、有料サービスの拡大による新たな収益源の確保により、業績見通しを大幅に上方修正した。
(2002/4/11)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]