SRSさくらインターネット株式会社は、広域イーサネットを利用したIX(Internet eXchange)サービス「DIXサービス」を開始した。全国に構築された広域イーサネット網を利用するため、距離や地域に依存せず、全ての地域から接続できる点が特徴だ。同社では、DIXの利用によりISP側は、バックボーンコストを半減できるとしている。
DIXでは、電力各社が出資する通信会社「パワードコム」による広域イーサネット網を用いた全国規模のネットワークをIXとして機能させる。DIXのネットワークに接続したISPとSRSさくらインターネットが接続している各IX(JPIX、MEX、NSPIXP2など)間で、相互にトラフィックの交換ができるようになる。また、DIXのアクセスポイントは全国各地に用意されており、IXが集中している東京や大阪から離れているISPでも、安価にIX利用できるとしている。
利用料金は、ポート料金として10Mbpsで月額3万円、100Mbpsで10万円、回線料金は10Mbpsで月額20万円、100Mbpsで70万円程度となる。なお、これらの価格は、各都道府県庁所在地が基準となっている。DIXではほかに、インターネット接続を提供するトランジットサービスも用意されている(1Mbpsあたり月額5万円)。
(2002/4/15)
[Reported by adachi@impress.co.jp]