【ソフトウェア】

米IBM、「WS-Security」対応のWebサービス開発キットをリリース

■URL
http://www.alphaWorks.ibm.com/tech/webservicestoolkit
http://www-916.ibm.com/press/prnews.nsf/jan/23630183EF70B36885256B990065E7FB

 米IBMは12日、Webサービス向けの新たなセキュリティ仕様「WS-Security」を組み込んだソフトウェア開発キット「Web Services Toolkit for dynamic e-business」(WSTK)のバージョン3.1をリリースした。現在、同社の研究開発サイト「alphaWorks」に試用版が無料公開されている。対応OSは、LinuxやWindows XP/2000。

 新版には、WS-Security仕様の「SOAP Security Token」や「Digital Signature」コンポーネントなどが実装されている。WS-Securityは、IBMがMicrosoftおよびVeriSignと共同開発した仕様で、安全に連携できるWebサービスアプリケーションを構築するための仕様。また、SOAPはWebサービスにアクセスするためのXMLベースのプロトコルだ。

 SOAP Security Tokenは、メッセージ送信者の名前や身元、資格、能力などの情報を示すもので、Webサービスの提供会社がメッセージ送信者を識別できるようにする仕様だ。これにより、Webサービス提供会社が異なる認証メカニズムでユーザーをサポートしたり、Webサービスアプリケーションにさらなるセキュリティ機能を組み込めるようになる。

 このほか、WSTK 3.1には、XMLベースのUDDI検索エンジン「Business Explorer for Web Services」(BE4WS)、WSDL (Web Services Description Language)文書チェック用のユーザーインターフェイスを自動生成する「WSDL Explorer」、「Java Management Extensions」ベースのシステム管理インターフェイスを提供する「Web Services Management」、Webサービスと標準的なビジネス文書を組み合わせて電子部品購入処理のデモを示す「Buyer-Seller Web Services Demo」などが含まれている。

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(2002/4/15)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]

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