【サービス】

会員数200万人を目指す~「ネットマイル」が好調ぶりをアピール

■URL
http://www.netmile.co.jp/

ネットマイルのサイト
 株式会社ネットマイルが16日に事業説明会を開催、現状と今後の展開を説明した。

 同社はインターネット上のポイントプログラム「NetMile」(以下ネットマイル)を、2001年4月から運営している。ネットマイルは加盟サイトでの会員登録や物品購入などでマイル(ポイント)が得られ、マイルを貯めると航空会社のマイレージやギフト券などの賞品と交換できるサービスで、4月15日には会員数100万人を突破した。加盟サイト側からは、初期投資を抑えてポイントプログラムを導入できる、また顧客獲得コストを抑えられるなどのメリットがある。

 現在ネットマイルには170サイトが加盟しているが、「加盟サイトから見た場合、新規ユーザーを獲得する面での魅力が増えている」(ネットマイル代表取締役社長・西川潔氏)という。たとえば住宅リフォームサイトの会員登録キャンペーンでは、通常時と比べて8~9倍の新規顧客を得た例がある。またあるアンケートサイトでは、会員の半数以上をネットマイル経由で獲得、加えてネットマイルからの会員はアンケート回答率が50~60%と、他会員より20%近く高いという。さらに食品系のECサイトでは、ネットマイル加盟後に売上げが月あたり150万円増加、平均購入額が一人あたり3,000円以上アップした…といった事例が報告された。“バナーに比べて顧客獲得コストが低い”点は以前からネットマイルが強調している点だが、これに加えてアクティブな顧客が得られているわけだ。

 これはネットマイルの会員に、比較的アクティブなインターネットユーザーが多いことに一因があるだろう。同社が3月に行なったユーザーアンケートでは、インターネット接続環境でADSL・CATV利用者が合計53%と、すでに半数を超えていた。また「最近マイルをゲットしたのはいつか?」という問いでは53%が「1週間以内」と回答。「1週間位前」を合わせると、7割以上が週に1度はマイルを得ている形だ。特典交換したことのある会員も52%に上っており、いずれもアクティブな様子をうかがわせる。ネットマイル自身も「ネットユーザーの上位1~1.5割ほどに位置する、インターネットショッピングに慣れている層を獲得していきたい」(西川氏)としている。

ネットマイルの西川社長
 最近の動向としては、メールマガジンに掲載されたURLをクリックして加盟店サイトにアクセスするとマイルが得られる「クリックマイル」が、加盟店、ユーザー共に好評だという。また、他社のポイントサービスをネットマイルに移行する動きもある。ポイントを発行するアンケートサイトなどがネットマイルを導入することで、賞品発送などのコストを削減し、ユーザーにとってはポイント活用の機会が増えるものだ。すでにアルトビジョン社のオプトインメールサービス「VMail」が独自ポイントからネットマイルに移行しており、他にも数社からアプローチがあるという。

 ネットマイルの西川氏は「ポイントプログラムの世界では今のところ勝っているといえる。この手のサービスはスタート時が肝心で、そのときにある程度のお金をかけられ、また初期加盟費用が低い点などが、順調に成長できた理由だと思う。ADSLユーザーの増加などで、今後Eコマースはさらに拡大できると考えており、ネットマイルはEコマースを盛り上げるインフラとしてうまく機能していきたい」と述べている。また今後の目標として、1年後の2003年4月までに会員数を200万人、加盟サイトを350まで拡大するほか、今年8月をめどに単月黒字を達成を目指していく。

(2002/4/16)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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