■URL
http://www.yamaha.co.jp/news/02041701.html
http://www.music-eclub.com/ez-eg/ (EZ-EG)
http://www.music-eclub.com/utabon/ (ネットで歌本)
「EZ-EG(イージー・イージー)」 |
このように、片手でも演奏ができる |
ヤマハ株式会社は、ギターのネック部分に弦を模した光スイッチを搭載したギター「EZ-EG(イージー・イージー)」を6月1日より発売を開始する。また、ストリーミングによるMIDIカラオケサービス「ネットで歌本」の試験サービスを開始したこともあわせて発表した。
イージー・イージーは、ギターの指板にあたる部分がセンサー式のボタンになっているのが特徴。また、音源やアンプを内蔵しているため、特定の曲の伴奏に合わせながらギターを弾くことなども可能。出荷時より、20種類の音色と36曲を内蔵しているが、内蔵されている曲は、インターネット経由でダウンロードすることにより、変更することも可能だ。
また、内蔵曲を演奏している際、左手でボタン(弦)を抑えなくても右手だけで演奏できるモードや、逆に右手で弦を弾かなくても左手でボタンを押さえるだけで演奏できるモードなど、多数の機能が装備されている。インターネット販売を基本として、玩具店や楽器店などで販売される予定。価格はオープンプライスだが、ネット販売では2万4,800円となっている。
「ネットで歌本」は、ギター用のインターネットカラオケ。雑誌の“歌本”のように、曲の歌詞とギターのコードが併記されている情報を、インターネットのサイト上からストリーミングで再生することによって確認することができる。
また、イージー・イージーと組み合わせて利用することによって、イージー・イージー内のメモリーに最新曲をダウンロードすることが可能となり、最新曲の伴奏付きでイージー・イージーを演奏することもできる。利用料金は月額600円で、クレジットカード決済の他に、So-netとBIGLOBE会員はISP料金に追加する形で利用料金を支払うことも可能だ。試験サービスが4月17日より開始され、5月中旬頃より本格サービスを開始する予定。
なお、ヤマハは実験的に、イージー・イージーの商品企画段階から企画案をサイト「たのみこむ」で公表した。「たのみこむ」は、企業側からユーザーに対して商品を提案するサイト。同社は、このシステムを利用してユーザーからの意見を集め、商品開発に取り入れて改良を重ねたという。実際、イージー・イージーのプロトタイプを「たのみこむ」で販売したところ、24時間以内に予定販売数を完売した。また、2001年12月に行なったモニター用試作品の販売では、限定100本の受注に1,300人以上が応募してきたという。
ヤマハ株式会社執行役員の篤田 勝宏氏は「イージー・イージーは、“誰でも簡単に演奏気分を楽しめるギター”というコンセプトで、ユーザーの意見をネットから多く取り入れて作られたものだ。いわば“ネットでユーザーが育てた商品”と言える。今後は、“ネット上で育てる商品”として、ギター以外の製品開発も行なっていきたい」と語った。
「ネットで歌本」のサイト
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曲の歌詞とギターのコードをストリーミングで表示している画面 |
ヤマハ株式会社執行役員 篤田 勝宏氏 |
デモンストレーションを行なう
DonDokoDon |
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(2002/4/17)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]