【サービス】

有料人力検索サービス「Google Answers」ベータテストを開始

■URL
https://answers.google.com/answers/main

 Googleは18日、有料の人力検索サービス「Google Answers」のベータテストを開始した。このサービスでは、調べるのが難しい情報に関する質問をGoogle Answersページに入力すると、Googleが認定した調査のスペシャリスト「リサーチャー」が情報を検索、回答を書き上げて知らせてくれるというサービスだ。

 サービスは有料で、1回あたりの質問料0.5ドル。また、回答への支払う値段として4~50ドルの範囲を設定できる。この値段の4分の3はリサーチャーに、4分の1はGoogleにサポート料として支払われる。さらに質問への回答時間も設定できるが、値段が低かったり、設定時間が短いと回答を得られる確率が下がるため、回答をもらいたい場合にはより高い値段を設定しなければならないだろう。

 回答の質の高さを維持するために、Googleはリサーチャーを雇う際に試験を行なうとしている。まず応募者は、なぜリサーチャーになりたいのかを記したエッセイを書いた上で、Googleが出す10の質問に時間以内に回答しなければならない。このテストに合格して初めてGoogleのリサーチャーとして活動することができる。しかし、回答の質が低いと質問者によるレイティングが下がり、レイティングが一定以下の水準に下がるとそれ以上リサーチャーとして活動することはできなくなる。また、Googleが時折抜き打ちで回答を検査し、質が低いと感じた場合には質問を再掲載することもあり得る。

 なお質問は、必ず言葉か数字で明確に回答できる種類のものでなければならない。例えば「去年中国で消費されたお茶の量はどれくらいか」や「なぜ空は青いのか」などといった質問だ。回答には文章で記した答えのほかに参考となるWebサイトなどの情報も付加される。しかし、ここでは専門的なアドバイスやサービスを提供するわけではないため、法的な拘束力がないことをGoogleは明記している。

 Google Answersのようなサービスを提供するのはGoogleが初めてではなく、これまでにもKeen.comやAskMe.comなどが同様のサービスを提供しているが、現在では、有料サービスを閉鎖したり、ビジネスモデルを変更した企業も多い。Googleはサーチエンジンビジネスがメインであるため、Google Answers自体が大きな役割を持つことはないと思われるが、必要な情報をどうしても得たいという利用者のニーズに応えるための補完的な役割を果たすことになるだろう。

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無料でボランティアが質問に答えてくれる情報サイト「AskMe.com」

(2002/4/19)

[Reported by taiga@scientist.com]

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