【調査結果】

子供(2~12才)のインターネット利用時間が急増~国内調査

■URL
http://www.netratings.co.jp/
http://www.netratings.co.jp/press_releases/0422_Ranking_J_FINAL.PDF

ネットレイティングス株式会社の調査結果報告ページ

 国内調査会社大手のネットレイティングス株式会社は、2002年3月度のインターネット利用動向の調査結果を発表した。

 調査は、ネットレイティングスが日本全国の一般家庭を対象にRDD方式(電話による無作為抽出方式)により選出した3万人程度のモニターからの情報について、2002年3月1日から3月31日までの分を集計したもの。

 今回の調査結果で特徴的なのは、「年齢層別インターネット月平均利用時間比較」「月間インターネット利用人口」の項目だ。

 「年齢層別インターネット月平均利用時間比較」では、2才から12才までの月平均利用時間が2001年3月の2時間38分と比較して、2002年では4時間9分と58%も増加していることだ。この要因についてネットレイティングスは、「2001年度後半から急激にブロードバンドインフラが普及し、インターネットそのものの利用時間が増えたことや、両親や兄弟がインターネットを利用していることにつられて、子供のインターネット利用も増えているのではないか」と予測している。他の年齢層では、50才から59才が44%の増加、60才以上が29%増加している点も注目だ。

 「月間インターネット利用人口」では、2001年の3月度の1,557万8,374人と比較して2,276万2,921人と46%増加している。また、インターネット利用者全体でのインターネット利用時間は、2001年3月度の1億4,943万時間から2億4,657万時間と65%増加した。この要因は、ADSLの普及によるインフラの充実と、常時接続の普及により「利用時間(電話料金やISPの接続料金など)を気にしないでブラウジングできる」ことなどが考えられる。


2001年3月vs.2002年3月の年齢層別インターネット月平均利用時間比較

年齢層
2001年3月
2002年3月
伸び率
2~12歳
2:38:33
4:09:43
58%
13~15歳
9:21:10
9:36:10
3%
16~19歳
12:03:42
12:38:17
5%
20~24歳
12:46:07
14:30:03
14%
25~29歳
11:04:39
12:48:12
16%
30~34歳
11:19:23
11:59:39
6%
35~39歳
10:41:58
11:55:48
12%
40~49歳
8:21:11
9:42:14
16%
50~59歳
6:16:32
9:01:37
44%
60歳以上
6:33:00
8:28:40
29%

ネットレイティングス株式会社調べ


 ネットレイティングスは、「50才以上の高齢者のインターネット利用時間の増加の要因については、もう少しデータを分析しないと詳しい原因は分からない。しかし、利用者数と利用時間の両方が、ADSLなどのブロードバンドインフラの普及により確実に増加している」と語った。

(2002/4/22)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

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