【ブロードバンド】

阿佐ヶ谷と大井町のビジネスホテルに
無料の客室ネットサービス

■URL
http://www.hotel-amista.co.jp/

 理経東芝情報機器は22日、東京都内にあるカネボウグループのビジネスホテル2カ所に「無料客室高速インターネットシステム」を導入したと発表した。「ホテルアミスタ阿佐ヶ谷」と「ホテルアミスタ大井町」の全客室、計405室ですでに4月1日よりサービスが提供されている。

 このシステムは、米TUT Systems社のHomePNA製品「HomeRun」と、米Nomadix社のIPゲートウェイ製品「USG-1000」から構成されている。HomeRunで既存の屋内電話回線を利用して1MbpsのLANを構築するとともに、USG-1000によりプラグアンドプレイ環境を提供する。宿泊客は、PCのIP設定などを変更することなく、室内のジャックに接続するだけで高速インターネットが利用できるようになる。

 理経の扱う客室向けの高速インターネットシステムは、国内で約70のホテルに納入実績があるという。一方、東芝情報機器では今後、インターネットホテルの運営・保守体制を提供することで、他のホテルやマンションなどへの販売を予定している。

 東京都では2001年度末、サッカーのワールドカップ開催を契機にホテルのブロードバンドサービス導入を促そうと、システムの導入費用の一部を助成する制度を実施した。受付期間が短かったため、申請件数は都が想定したよりも少なかった模様だが、理経によると、同社がホテル向けにインターネットソリューションを販売するにあたっては追い風にはなったという。

 今回、無料ネット接続サービスを開始したホテルアミスタでも助成金制度で導入コストの一部がまかなわれているとしており、理経では「もう少し告知期間が長ければ、さらに多くのホテルで導入が促進されたはず」と指摘している。

◎関連記事
東京都、ワールドカップをにらみブロードバンドホテルに助成金

(2002/4/22)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

ほかの記事はこちらから

INTERNET Watch編集部internet-watch-info@impress.co.jp
Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.