【ストリーミング】

マルチチャンネルサラウンドを実現する「RealAudio Surround」もリリース

米RealNetworks、ビデオコーデック形式の新版「RealVideo 9」発表

■URL
http://www.realnetworks.com/company/press/releases/2002/rv9.html

 米RealNetworksは24日、ビデオコーデック形式の新版「RealVideo 9」を発表した。RealVideo 9ではブロードバンド接続で放送品質並の画質を提供するとともに、あらゆる品質レベルで前バージョンの「RealVideo 8」に比べて帯域を30%節約できるという。また、同時に音声技術「RealAudio Surround」も発表した。こちらは、44Kbps以上でマルチチャンネルサラウンドを実現する。同社では、両製品の組み合わせで、DVDに比べてわずかなディスク容量で、ホームシアター体験を提供するとしている。

 RealNetworksでは、RealVideo 9とRealAudio Surroundにより、ダイヤルアップ接続からブロードバンド接続まで、あらゆる接続速度で最良のメディア体験を提供するとしている。ダイヤルアップ接続向けにも対応したビデオ圧縮技術により、低いビットレートでもハーフスクリーンサイズのビデオ配信を実現するという。また、ブロードバンド接続では、160Kbps以上でVHS並のビデオを視聴可能にする。さらに500Kbpsでは、DVDに近い画質のビデオとサラウンドサウンドを提供する。

 既に、FoxSports.comやMaverick Records、New Line Cinemaをはじめとするコンテンツ提供会社21社が、RealVideo 9対応のコンテンツを提供しており、さらにABC News.comやBBC、BMG、Warner Bros. Onlineなどの15社が、将来的に対応コンテンツを提供する予定だ。

 RealVideo 9には、Windows版の「RealOne Player」とWindows版およびMac版の「RealPlayer 8」が対応している。RealVideo 9に対応するUnix版のRealOne PlayerとPocketPC版のRealPlayerは、今後30日以内にリリースされる予定だ。なお、現在、RealVideo 9に対応したRealMedia用エンコーダー「RealSystem Producer 9」(Windows 95以上とLinux 2.2/2.4対応)のプレビュー版も公開されている。

(2002/4/24)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]

ほかの記事はこちらから

INTERNET Watch編集部internet-watch-info@impress.co.jp
Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.