■URL
http://www.ftc.gov/opa/2002/04/btv.htm
米連邦取引委員会(FTC)は24日、「Yahoo!主催のプロモーションでソニーのゲーム機『PlayStation 2』などの商品が当たった」とのスパムメールを送りつけ、1分間に3.99ドルの利用料金を徴収するポルノサイトに誘導していた業者を提訴したと発表した。これは、FTCが米国8州の法的執行機関およびカナダの4機関と協力して行なった、これは、スパムやインターネット詐欺に対する一斉取り締まりの一環で、当局は63件を摘発している。
FTCの調査によると、ユーザーがPlayStation 2が当たったとのスパムに応じると、Yahoo!のページを模倣したWebページに案内された。この模倣ページでは、PlayStationを請求するためのWebページで、無料で接続できるプログラムをダウンロードするよう説明していた。ユーザーがその説明に従うと、900番サービス(日本のダイヤルQ2に相当)を通じてポルノサイトに接続し、1分につき多額の課金を請求されたという。
FTCは、このような被告の活動が3つの点で消費者を欺いたと訴えている。すなわち、「消費者が商品を獲得したと偽ったこと」、「Yahoo!が電子メールを送ったように装ったこと」、「Webサイトへの接続が無料だと偽ったこと」の3点。さらに、Webサイトへの接続料金を明示していなかったこと、消費者が900番サービスを通じてインターネットに接続する際に、前もって音声メッセージを提供しなかったことが、「Pay-Per-Call Rule」に違反したと訴えている。これらの容疑により、FTCは訴訟において、消費者への損害賠償などを求めている。
(2002/4/25)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]