【ウィルス】

コンピューターの7.2%が「Klez.I」に感染
~スペインのPanda Softwareが報告

■URL
http://www.pandasoftware.es/vernoticia.asp?noticia=1458

 ウィルス対策ソフト開発のPanda Softwareは29日、同社が調査したコンピューターの7.2%がウィルス「Klez.I」に感染していたとの調査報告を発表した。Klez.Iは、2002年初頭より猛威をふるっている「Klez」の亜種。確認されてからわずか10日あまりの短期間で被害が急速に広がっていることになる。

 多数のコンピューターが感染していた主な要因は、ユーザーがウィルス対策ソフトの更新を怠っていることにあると同社は指摘。電子メールを受信して読む前に、ウィルス対策ソフトを更新するよう強く勧めている。Klez.Iは電子メールの添付ファイルとして送りつけられ、Internet Explorer(IE)の既知のセキュリティホールを利用して感染する。添付ファイルを実行しなくても、プレビュー画面で見ただけで感染するため、被害が広がっている。ファイルの自動実行を防ぐために、IEのセキュリティ修正パッチを早急に当てるよう、Panda Softwareは呼びかけている。また、Klez.Iは、自分自身のSMTP接続機能を使って、Windowsのアドレス帳に登録している全アドレスに自分自身を送りつけることで広がっている。

 さらにKlez.Iは、システム内の実行ファイル(PE)をランダムに書き換える。これら攻撃の初期段階では、被害が目に見えないため、ユーザーは攻撃されたことに気づかないことが多い。しかし、長期的には、このウイルスの感染によってコンピューターの機能が妨げられるという問題を引き起こすと、Panda Softwareは警告している。

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(2002/4/30)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]

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