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任天堂の米国法人Nintendo of Americaは13日、家庭用ゲーム機「ゲームキューブ」を使ったオンラインゲームサービスを、今秋北米で提供開始する計画を発表した。まずは、セガの「Phantasy Star Online Episode I & II」を提供する。米ロサンゼルスで5月22日から開催されるゲーム関連の展示発表会「Electronic Entertainment Expo」(E3)において、同ゲームが出品される予定だ。
任天堂のネットワーク戦略は、“ゲームが極めて魅力的で手ごろな料金で利用できるなら、オンラインゲームは最大の成功を収める”との哲学に基づいているという。このような哲学に合わせて、任天堂は開発プログラムや出版社向けのビジネスモデル、モデムおよびブロードバンド接続に対応するサービスを用意する。
任天堂は現在、世界の開発者にソフトウェア開発キットを提供している。また、同社は今秋、ゲームキューブ用の「v.90 Modem Adapter」と「Broadband Adapter」をそれぞれ34.95ドルで発売する予定だ。
任天堂は出版社を奨励するため、ゲームキューブを使ったオンラインゲームで得た収入からはロイヤリティを徴収しない。同社は多数の開発者とオンライン計画について議論を行なっており、リスクの低いビジネスモデルを採用することで、オンラインゲームという新しい分野への参入を検討している開発者を奨励する方針だ。
任天堂の経営企画室長を務める岩田聡氏は「オンライン事業で利益を上げられるようになるのは数年先だろう。話題となっているから事業に参入するということでは、必ずしも利益や顧客満足にはつながらない」とし、「オンライン事業は同社戦略の一部であり、主要事業ではない。いかなる企業にとっても、多くの障壁があり、オンライン事業に強く依存することはできないだろう」とコメントしている。
(2002/5/14)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]