【調査結果】

週1回でA4用紙1枚、適度な親しみが人気メールマガジンの秘訣~カレンら調査

■URL
http://www.current.co.jp/info/release_index.html (リリース)

 株式会社カレンアイブリッジ株式会社は、共同で「第1回メールマーケティング調査」を実施、調査結果から、好かれるメールマガジンに必要な要素を発表した。
 カレンはEメールマーケティングのコンサルティング・制作・配信を手がける企業で、アイブリッジは70万人の会員数を持つオプトインメールサービス「フルーツメール」を運営している。今回の調査は「好かれるメルマガ(メールマガジン、オプトインメール含む)とは?」をテーマに、この4月に2社が共同で行なった。「フルーツメール」の登録者約70万人から抽出した3,000人を対象に、メールマガジンの文章量や発行頻度といった形式、また内容についての印象などに関するアンケートを実施し、その結果をまとめている。

 調査結果を見ると、メールマガジンの長さ(文章量)については、“プリントアウトした際にA4用紙で1枚程度”を適切とする回答者が70.4%。次いで3枚程度が28.4%と、1~3枚程度の長さを好むユーザーで10割近くを占めた。発行頻度については、“週1回”の53.57%を筆頭に、“週数回”が28.57%、“1日1回”が8.1%。また文章中に用いる「(^^)」などのフェイスマークについては、“適切な量なら利用可”が65.5%、“利用すべきではない”が9.6%となっている。フェイスマークについては、女性のほうがより受け入れている面も見られた(“適切な量なら~”が女性70%、男性61%)。

 今回の調査では、“情報量が豊富”、“インデックスが分かりやすい”といったメールマガジンの特徴となる17の要素に対して、5段階評価で判定する質問も実施した。この回答の集計・分析から、“好かれるメールマガジンには4つの要素がある”ことが明らかになったという。4つの要素の内訳は以下の通りだ。

 第1要素 コンテンツ構成力 ~ レイアウト、文章、文章構成など
 第2要素 親しみ・ぬくもり ~ 編集後記、人柄(書き手のキャラクター)など
 第3要素 情報力 ~ 情報量、新鮮な情報など
 第4要素 インタラクティブ ~ クーポン、懸賞、クイズ、占い、URLリンクなど
 カレンとアイブリッジによれば、メールマガジンの情報伝達機能面として、従来より第1要素・第3要素は重視されてきたという。だが第2要素の“親しみ・ぬくもり”については、これまで企業がWebサイトや会報誌などを制作する際にあまり重視されておらず、また米国のEメールマーケティング業界でもノウハウとしてあがることがなかった項目で、日本のEメールマーケティングに独自のものと見ている。両社は、企業が消費者との距離をより縮め、強い関係性を構築するためには“親しみ・ぬくもり”にも注目すべきで、メールマガジン企画立案の際には、発行目的や想定読者に応じてこれら4要素のバランスを考えていく必要があるとしている。
 両社は今後もテーマを変えながら今後も同種の調査を続け、9月まで計6回実施する予定という。

(2002/5/31)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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