【教育】

ワールドカップにあわせて、日韓交流授業が開催される
~フレッツADSL回線を使ったeラーニングシステムを使用

■URL
http://www.edu.city.yokohama.jp/es/kamosidamidori-es/

鴨志田緑小学校での授業風景

韓国高陽市立漢水(ハンス)小学校の授業風景

 鴨志田緑小学校(神奈川県横浜市:宮武 民子校長)と韓国高陽市立漢水(ハンス)小学校(韓国京畿道高陽市:高 永辰校長)は3日、ワールドカップにあわせてインターネットを利用した日韓交流授業を開催した。

 今回の交流授業は、鴨志田緑小学校が用意した教材にあわせてビデオチャット形式のeラーニングソフトを利用して実施された。次回は、漢水小学校が教材などを用意して実施するという。授業は、韓国の永山(ヨンサン)情報通信が提供するeラーニングソフト「GVA(Global Virtual Academy)」を利用し、デジタルボードを日立ソフトウェアエンジニアリング、インターネット接続回線「フレッツ・ADSL」8MbpsをNTT東日本神奈川支社がそれぞれ提供して実現したもの。

 授業は、Microsoftの「Power Point」などで作成された教材を「GVA」を利用してデジタルボードに映し出し、生徒の解説等を交えながら、質疑応答などが行なわれた。質疑応答の中では、「韓国ではどんなゲームが流行っているのか?」や「給食にはどんなものがでるのか?」などの質問が盛んに行なわれていた。

 この企画は、永山情報通信が立案したもの。実施校の選定にあたっては、「日本で最もインターネット接続率が高い」などの理由で鴨志田緑小学校が選ばれ、韓国側は既に「GVA」が導入されており、韓国でも有数のインターネット環境が整っている漢水小学校となった。

 現在、漢水小学校では、毎週土曜日にインターネットを利用した在宅授業が行なわれているという。在宅授業では、教師が「GVA」がインストールされたPCで数十人の生徒を管理し、教材は「Power Point」や「Word」で制作されたものを利用するという。大部分の生徒の自宅にブロードバンド回線が引かれている「ブロードバンド先進国、韓国」ならではの授業形式といえる。

 交流授業終了後、生徒達は「今回の授業は、普段交流のない韓国の生徒達と話すことができてとても面白かった。印象的だったのが、今韓国で流行っているゲームがほとんどインターネット対応ゲームだったことで、日本より進んでいると思った。また、キムチなどについても話が聞けて有意義だった」と語った。

 また、鴨志田緑小学校の宮武 民子校長は「今回の授業は、生徒達も大変楽しんでおり、大変有意義だった。今後は、このような授業を増やしていきたい。次回、漢水小学校側からの授業が行なわれるが、その後はメールなどを利用して交流を深めていきたい」と語った。

中央のデジタルボードが黒板の役割を担っている
和太鼓の演奏を披露する生徒
ワールドカップにあわせて、リフティングを披露する生徒
自分たちの授業風景を撮影したビデオにあわせて解説を行なう 質疑応答の時間には、多数の生徒が積極的に質問を行なっていた
漢水(ハンス)小学校の外景

(2002/6/3)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

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