■URL
http://www.nissho-ele.co.jp/3d/
日商エレクトロニクスのウェブサイトにある製品紹介ページでも、実際にQEDが導入されている |
日商エレクトロニクスは、米QED Soft社の開発した3Dキャラクターのストリーミングソフト「QEDシステム」の販売を開始した。4日、国内総代理店として同社と契約したと発表した。
QEDは、ウェブページ上に3DCGのキャラクターを重ねて表示し、音声と同期させながら動かすことができるシステム。キャラクターにコンテンツやサービスの案内をさせたり、3Dで商品を表示する広告などの利用が考えられる。いったんオブジェクトデータの読み込みが完了すれば、あとはモーションデータと音声データだけがストリーム配信される仕組みのため、56kbpsの回線環境でも表示できるという。また、表示する専用スペースを用意しなくてもいいため、既存のウェブページにそのまま導入できるのも特徴だ。すでに国内でも、ディーシーカードのウェブサイト(http://www.dccard.co.jp/)で採用実績がある。
システムは、オーサリングツール「QEDスタジオ」、サーバーソフト「QEDストリーマー」、ウェブブラウザーのプラグインビューワーソフト「QEDプレーヤー」で構成されている。QEDスタジオでは、一部制約はあるものの、既存のCGソフトで作成した3DキャラクターをGEDで配信可能なファイルへ変換可能だという。
日商エレクトロニクスでは、これらソフトの販売を行なうほか、コンテンツ開発や配信サーバーの提供も行なう。価格はQEDスタジオが150万円、QEDのストリームパッケージが300万円からとなっている。なお、QEDプレーヤーはQED Softのウェブサイトで無償でダウンロード配布されている。
6月6日・7日に東京国際フォーラムで開催中の「Streaming Media Japan 2002(spring)」で、QEDシステムが展示されている。写真左はディーシーカードのウェブサイトで表示されるキャラクター。56kbpsでも表示できるよう、オブジェクトデータは150KB程度に抑えているという。ブロードバンドを前提とすれば、より精細で動きも複雑なキャラクターの配信が可能になる。写真右は、QEDによるキャラクターのデモが見られる株式会社ネオのウェブサイト(http://www.neoinc.jp/) |
(2002/6/6)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]