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http://www.ud.com/company/press/press_releases/06242002.htm
分散コンピューティング用ソフトウェア/サービスの米United Devicesは24日、企業向けグリッド技術プラットフォームの新版「MetaProcessor 3.0」を発表した。新版では、XMLやSOAP、WSDLといったWebサービス標準規格を組み込み、企業が既存のアプリケーションをよりシームレスに統合できるようにした。
グリッド技術は多数のコンピューターをネットワークで接続し、分散コンピューティング環境を構築する技術。MetaProcessor 3.0では、企業環境に分散コンピューティングの枠組みを容易に統合して、Webベースのサービスを構築できるようにした。MetaProcessorのXMLやSOAPのインターフェイスは20以上のプログラミング言語に対応する。
さらに、企業アプリケーションを分散コンピューティング環境に移行するための包括的なツールも提供する。ここではソースコードを全く修正することなく、あるいは最小限のAPIを用いて、迅速かつシームレスにアプリケーションを移行できるという。
大企業では、活用していないコンピューターの処理能力が、データセンターにある伝統的な高性能コンピューターを上回る場合もあるという。United Devicesでは、グリッド技術を用いてこのような余剰資源を活用することで、コンピューターへの予算を削減しながら、研究成果を市場に投入する時間を短縮したり、製品の品質を向上できるとしている。
なお、MetaProcessorへのWebサービス標準規格の組み込みは、Global Grid Forum (GGF)が支持している分散コンピューティング規格「Open Grid Services Architecture」(OGSA)の方向性と一致したものだ。
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(2002/6/25)
[Reported by 江藤浩幸]