【サービス】

NTT-MEとNECカスタマックス、IP電話サービス事業で提携
~WAKWAKコール・ゴーゴーのサービスをよりコンシューマー向けに

■URL
http://www.ntt-me.co.jp/news/news2002/nws020628.htm
http://www.custommax.nec.co.jp/

NTT-ME第4JunKanビジネス本部長の金田 哲也氏

NECカスタマックス121推進事業部長の田中 重穂氏

 株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー(以下、NTT-ME)とNECカスタマックス株式会社は28日、個人・中小事業所向けIP電話サービス事業において業務提携した。業務提携により、PCを利用したVoIPサービスの提供を開始する。

 具体的には、NTT-MEとNECカスタマックスが共同開発した、PCのUSBポートに接続して使用することができる「USBインターネットフォン」と、WAKWAKコール・ゴーゴー対応の「専用アプリケーションソフト」により、PCで着信が可能なIP電話サービスを提供するというもの。WAKWAKコール・ゴーゴーは、NTT-MEが2001年12月に企業向けに提供を開始したVoIPサービスであり、今回のサービスはこの企業向けサービスをコンシューマー向けに調整したものと言える。

 「USBインターネットフォン」は、通常の受話器と同様の形状をしており、番号を入力するボタンも本体についている。従って、通常の電話機と同様にPC側で操作することをせずに発信が可能だ。この点について、NECカスタマックスでは「IP電話というと、垣根が高いイメージがあるが、敢えて通常の受話器と同じ形状やボタンなどを配置することにより、抵抗感を少なくしようという狙いがある」としている。また、PCにカメラを取り付けることにより、テレビ電話にすることも可能だ。

 この新サービスは、7月下旬よりモニターを5,000人以上の単位で募集し、トライアルサービスとして1ヶ月程度提供する予定だ。トライアルサービス提供後、9月より商用サービスを開始するという。現在のWAKWAKコール・ゴーゴーでは、IP電話基本使用料2,200円、プロバイダー料金1,000円の合計3,200円が基本料金となり、それ以外に90秒10円の通話料が必要だった。しかし、新サービスではIP電話基本使用料を千数百円までに設定し、通話料金も全国一律3分10円にすることによって、コンシューマーでも利用しやすい料金にする予定だという。また、9月下旬から付与される予定の「050」から始まるIP電話用電話番号にも対応しており、総務省から付与開始され次第、ファームウェア等で随時対応をしていく予定だ。

 なお、NTT-MEとNECカスタマックスはそれぞれ、WAKWAKと121wareという会員サービスを提供しており、提携後はそれぞれの会員向けに相互に連携した販売促進やサポートもあわせて提供していく。

 NTT-ME第4JunKanビジネス本部長の金田 哲也氏は「ブロードバンドにおける最初のキラーコンテンツはVoIPだと確信している。VoIPにより、今まで64Kの制限があった音声通話において、格段に自由度が広がる。また、有料音声通信においては、ユーザーの厳しい目があるので、満足する品質のものを提供しなければならないが、それを実現するためには通信屋だけではできないので、今回NECカスタマックスと提携するに至った」と語った。また、NECカスタマックス121推進事業部長の田中 重穂氏は「当社では、既にBIGLOBEにてIP電話サービスを提供しているが、今回はそれとは全く別の形で提供するものだ。当社はハードウェアメーカーだが、今後はPCとコミュニケーションを融合させるためにも、プリインストールの形でVoIPソフトの導入などを実行していきたい」と、VoIP普及へ向けての意気込みを語った。

「USBインターネットフォン」の外観 WAKWAKコール・ゴーゴー対応の「専用アプリケーションソフト」

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(2002/6/28)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

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