■URL
http://www.europol.eu.int/news/prnew/en.htm
欧州刑事警察機構(Europol)は2日、インターネットを使った児童ポルノの大手ネットワークを一斉摘発したと発表した。この事件はスウェーデンのNational Criminal Intelligence Serviceが捜査を開始、今回の一斉摘発は英国のNational Hi-Tech Crime Unit (NHTCU)が主導し、Europolが支援した。捜査対象国は、ベルギー、カナダ、デンマーク、ドイツ、イタリア、オランダ、ルーマニア、スペイン、スウェーデン、米国および英国の欧米12カ国。
当局は12カ月に渡り、児童ポルノの制作や配信などの活動を行っていた犯罪組織を捜査。2日早朝、欧米7カ国で一斉に家宅捜索を行ない、児童ポルノ組織の会員50人を摘発するとともに、コンピューター、児童ポルノの写真やビデオ、CDなどを押収した。摘発された容疑者が最も多かったのはドイツで、50人中31人を占めていた。
インターネットは社会に莫大な合法的恩恵をもたらすが、インターネットを悪用して犯罪行為を行なうものにとっても強力な機会を提供する。Europolでは、今回の摘発は、インターネットを使った児童ポルノ犯罪者に対し、身元を割り出して法に照らして処断するという明確なメッセージを送るものだとしている。
(2002/7/3)
[Reported by 江藤浩幸]