【業界動向】

米Consumer WebWatch、FTCによる検索エンジンへの広告明示要求を支持

■URL
http://www.consumerwebwatch.org/mediacenter/index.html
http://www.ftc.gov/os/closings/staff/commercialalertletter.htm

 オンラインコンテンツの信頼性向上を目指す非営利調査プロジェクトの米Consumer WebWatchは3日、米連邦取引委員会(FTC)が先週、大手検索エンジンに対して検索結果に含まれる広告を明示するよう要求する方針を明らかにしたことについて、支持を表明した。

 FTCは、検索エンジンを運営するAlta Vista、AOL Time Warner、Direct Hit Technologies、iWon、Looksmart、Microsoft、Terra Lycosの7社に対し、「料金を支払ったサイトの広告を検索結果として表示していることを明示しないのはFTC法に違反する疑いがある」として、1年近くに渡って調査を実施。FTCは先週、調査を終了してその結果を明らかにした。

 多くのインターネット利用者は、入力した情報に基づいて、検索結果に目的とするWebサイトの一覧が表示されると考えている。Consumer WebWatchの委託により、米Princeton Survey Research Associates (PSRA)が米国の成人インターネット利用者1,500人を対象に実施した調査によると、利用者の60%は、広告が検索結果に目立って表示されていることを知らないと回答。インターネットの経験が3年以上の利用者でも、このような慣行を知っているのは半数以下の46%だった。さらに、回答者の80%は、このような広告の取り扱いを明らかにすべきだと答えている。

 Consumer WebWatchはこれまで、Webの信頼性を高めるため、検索エンジンに対して検索結果中の広告を明示するよう訴えていた。そのような広告サイトの透明度を高めて明示することで、ユーザーは目的とする検索結果と有料広告とを区別できるようになる。FTCの決定は、このような取り組みを支持する形となった。

(2002/7/4)

[Reported by 江藤浩幸]

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