■URL
http://press.nokia.com/PR/200207/865550_5.html
http://www.nokia.co.jp/company/release_020703.html
Nokiaは3日、同社のセキュリティーOS「IPSO 3.6」上で動作するIPクラスタリング技術をこの四半期中(2002年9月まで)に提供すると発表した。これによりNokiaのシステムでVPNやファイアウォール機能の信頼性とスケーラビリティーを増すことができるという。
NokiaのIPクラスタリング技術では、4つのデバイスを一つのネットワーク機器として認識させることができるものだ。IPパケットはすべてのクラスターメンバーのノードに分散して処理され、すべてのパケット要求に応えることができるようにする。
NokiaのIPSO OS上でこのIPクラスタリング技術を使うと、VPNサービスを提供する際にIPSecトンネルの冗長性を増すことができ、モバイルユーザーが通信中に一つのトンネルの接続に問題が生じた場合にも再接続する必要なく通信を続けることができる。さらにアプライアンス機器が動作している最中に新たなファイアウォールやVPNデバイスを接続することもできるため、スケーラビリティーを重視する企業にとって選択肢が増えることになる。
これについてNokia Internet Communicationsのプロダクトマネジメントとマーケティング担当副社長Dan McDonald氏は「インターネットセキュリティーは企業とサービスプロバイダーのネットワークインフラにとって欠かすことのできない部位となっており、その結果として常に利用できることが必須条件となっている」とコメントし、この技術の重要性をアピールした。
なお、この技術については、現在幕張メッセにて開催中の展示会「NetWorld+Interop 2002 TOKYO」において、デモが公開されている。
「NetWorld+Interop 2002 TOKYO」にて行なわれたデモより。左が3台並べてクラスタリングしてる状態で1台を強制的に切断したところ。右がその様子を伝える画面 |
(2002/7/4)
[Reported by taiga@scientist.com]