【サービス】

Jストリーム、ユーザーの環境を自動判別するストリーミング配信サービスを開始

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http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=26935

 株式会社Jストリームは9日、ユーザーの接続環境や利用している再生プレイヤーを自動的に判別してストリーミングコンテンツを配信するASPサービス「Smart Selector」の提供を7月10日より開始すると発表した。料金は、月額5万円となる。

 「Smart Selector」は、コンテンツホルダーがストリーミングコンテンツを配信する際に、ユーザーの接続環境やインストール済みの再生プレイヤーを自動的に判別し、ユーザーの環境に合った帯域やエンコード形式で配信を行なうというもの。例えば、ユーザーがナローバンド回線を利用しており、Windows Media Playerをしている場合には、Windows Media形式でエンコードされた動画がナローバンド用の帯域で配信される。

「Smart Selector」のサービスイメージ

 通常ストリーミング配信を行なう際に、コンテンツホルダーはユーザーの環境を考慮して、複数のエンコード方式と帯域を用意する。そのため、Web上には複数の再生ボタンが必要となり、これがユーザーを混乱させる要因となっていた。「Smart Selector」では、ユーザー環境を自動的に判断して配信するため、ボタンが1つで済むようになったり、ユーザーが誤った帯域で再生することがなくなる。

 「Smart Selector」では、Jストリームの配信ホスティングサーバーに動画コンテンツを配置し、そのホスティングサーバーからストリーミングを配信するシステムとなっている。その際、コンテンツホルダー側で「Windows Media Player」で主に再生させるなどの設定も可能だ。なお、自社の動画配信サーバーを利用したい場合には、別途システム構築を行なう必要がある。

 Jストリームでは、「このサービスによって、ユーザーは混乱することなく、動画コンテンツを閲覧することが可能になる。当社の調査では、複数のフォーマットを用意している企業が43%、複数帯域のコンテンツを用意しているのは51%だった。このような、複数のコンテンツを有効利用するためにも、『Smart Selector』のようなサービスは有用となる」としている。

(2002/7/9)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

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