【音楽配信】

大手レコード会社のUMG、米EMusic.comでアルバム1,000枚を配信

■URL
http://www.emusic.com/
http://www.umusic.com/

 デジタル音楽配信の米EMusic.comは10日、大手レコード会社のUniversal Music Group (UMG)と提携し、EMusicの有料音楽配信サービスにおいてUMGのアルバム約1,000枚を提供すると発表した。EMusicはUMGの音楽カタログから、さまざまなアーティストやジャンルの楽曲を配信する。

 EMusicは現在、900社以上の独立系レコード会社との契約により約22万5,000曲の楽曲を配信しているが、今回のUMGとの契約によって音楽配信サービスをより強化する形となる。現在EMusicの会員数は5万人強。楽曲をMP3形式で配信しており、会員はダウンロードした楽曲をCDに書き込んだり、携帯型MP3プレイヤーに転送して楽しむことができる。

 UMGのeLabsのLarry Kenswil社長は「当社は、合法的なオンラインサービスを通じて、アーティストの楽曲を配信する手段を拡大している」とし、「デジタル音楽配信に対する大きな需要があり、できるだけ多くのオンライン音楽配信サービスに対応していきたい。また、この市場を評価するため、他の有料サービスとも同様の契約を結びたい」とコメントしている。

 UMGはSony Music Entertainmentとの合弁によりpressplayを設立し、米国で有料音楽配信サービスを提供している。しかし、pressplayのサービスでは著作権保護機能を備えた楽曲を配信しているため、CDの書き込みや携帯型プレイヤーへの転送などに制限があり、ユーザーの使い勝手に問題があるとの指摘もある。UMGがEMusicとの提携により、このような制限のないMP3形式の楽曲を配信することは、ユーザーの反応を見るための実験的な試みとも言える。

(2002/7/10)

[Reported by 江藤浩幸]

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