【合併】

欧州の2大無線LANソフトウェア企業が合併
~フィンランドのWificomとMicsom

■URL
http://www.wificom.com/content/index.shtml?News/Press_Releases/020717_merger.inc
http://www.micsom.com/

 欧州のワイヤレスブロードバンドソフトウェア企業Wificomと、ブロードバンドワイヤレス、位置情報サービスソフトウェアプロバイダーのMicsomは17日、両社が合併し新会社の名前を「Wificom」とすることを発表した。

 Wificomは2000年6月にヘルシンキで設立されたブロードバンドワイヤレスソフトウェアプロバイダーで、提供しているソフトウェアはホットスポットの認証や課金管理、ローミング、コンテンツとネットワーク管理などを行なえるものだ。Wificomのクライアントはイタリア、フランス、英国、ベルギー、オランダ、ルクセンブルグ、トルコなど欧州全土にまたがっている。2002年6月には、ローミングソフトウェア大手のiPassと戦略的提携関係を発表し、Wificomが運営するホットスポットをiPassのローミングソフトウェアのデータベースに含めることで合意したばかりで、同社は急速にワイヤレスブロードバンドソフトウェアプロバイダーとしての地位を高めつつある。

 一方のMicsomは、2000年初めにGSM開発者の一人である大学教授によって設立され、ブロードバンドワイヤレスオペレーター向けの位置情報サービスや、認証課金管理用ソフトウェアを提供している。同社のクライアントにはフィンランドの通信会社などが含まれている。

 この合併についてWificomのマネージングディレクターであるMikko Riepula氏は「我々の組織と地理的な位置は非常に補い合うものだ」とコメントした。新会社はフィンランドのヘルシンキに本社を置くことになる。スカンジナビア諸国では、元々ワイヤレスISPを早い時期から商用化しており、新会社の誕生はワイヤレスISP市場でスカンジナビア企業が世界的な規模で存在感を増してきたことを象徴する出来事とも考えられる。

(2002/7/19)

[Reported by taiga@scientist.com]

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