【技術】

「Perl 5.8.0」リリース、日本語への対応が改善

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http://dev.perl.org/perl5/
http://dev.perl.org/perl5/news/2002/07/18/580ann/p580ann.txt.euc-jp

 Perl 5 開発チームがPerl5のメジャーリリースである「Perl 5.8.0」を発表した。前回のメジャーリリースPerl 5.6.0と5.6.1の発表からかなりの時間が経っているが、それ以降のすべての主要の変更や修正を含むリリースとなった。Perl5.8.0のサイズは5.6.1の2倍となっており、かなりの改良が加えられている。

 今回のメジャーリリースでの最も大きな改善点は、UNICODEサポートの改善である。UNICODE 3.2.0のサポート、言語レベルでのUNICODEサポートが強力にされ、UNICODEによる正規表現サポート、さらにEncodeモジュールによる日本語、中国語、ハングルなど非ラテン語系文字コードのサポートがあげられる。これまでPerl5.6.1以降の環境で日本語を扱う場合、文字コードの認識を向上させるために独特の工夫をこらさなければならず、決して扱いやすいものではなかった。また、UNICODEをサポートしておいたものの、バグが多いとの指摘もあった。

 それ以外の改善点としてはスレッド実装の刷新によりインタープリター型のスレッドが追加されたこと、IOの実装の刷新、数値演算の精度向上、64bitサポート、シグナル制御の改善、新モジュールの大量導入などが挙げられている。

 なお、Perl 5.8.0はソースコードのみのリリースであり、利用するにはC言語環境でコンパイルする必要がある。開発チームでは、環境によってはコンパイルに多大な時間がかかることに注意を喚起している。

(2002/7/23)

[Reported by taiga@scientist.com]

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