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調査会社の独Nielsen Media Researchが発表した2002年上半期のインターネット広告統計によると、独国内の2002年1-6月期のネット広告総額は、1億1,420万ユーロと、前年同期比5.4%増であったことが明らかになった。ネット広告は、日本などは苦境が続いているが、独はいち早く不況から抜け出しそうな気配だ。
月別に見ると、1、2月は、前年同月比でマイナスとなっており、不況を引きずっていたが、3月期からプラスに転じ、6月期には、前年同月比で約20%増を記録した。今後もこの傾向はしばらく続くと見られている。ネット広告が広告市場全体に占める割合も徐々に上昇している。2001年の広告全体に占める割合が1%を突破したとみられているが、現在では1.4%を占めるに至っている。
ネット広告業界では、いち早く不況から抜け出しそうな独産業界だが、全体としてはまだまだ沈滞ムードがあり、特に、業界の盟主Deutsche Telekomのごたごたが解消するまでは様子見といったところだ。
(2002/7/25)
[Reported by Gana Hiyoshi]