【行政】

秋田県、ADSL事業者の過疎地域進出に補助金
8つの町で年内にもサービス実現へ

■URL
http://www.pref.akita.jp/system/int/naiyou.htm

 秋田県は、過疎地域における民間のブロードバンドサービス進出を促す事業を開始した。25日、NTT東日本と東北インテリジェント通信(TOHKnet)が県の補助金を利用して、8つの町でADSLサービスを開局することが決定した。

 秋田県では、2005年までに全市町村でブロードバンドサービスが利用できるようにすることを目指し、4カ年にわたる「高速インターネットアクセス基盤整備事業」を推進している。今年度はまず、採算面から民間事業者の参入がもっとも難しいと判断された16町村について、ADSLサービスを提供してくれる事業者を公募した。

 その結果、このうちの4町についてNTT東日本が、4町についてTOHKnetがそれぞれ名乗りを上げた。DSLAMや収容局工事などの費用の2分の1が、1局舎あたり1,500万円を上限として補助され、12月までにサービス開始となる予定だ。

 なお、残る8町村は面積が広いなどの理由で、ADSLサービスが展開しにくいために今回は応募がなかった模様だ。ただし、すでにフレッツ・ISDNは提供されている地域であり、幸いにも高速バックボーン網が収容局の比較的近くまで延びているという。秋田県情報企画課では、今後ADSLの長距離化技術が普及してくれば、これらの地域においてもADSL事業者が名乗りを上げてくるものと見ている。

◎関連記事
山間部や離島でも都市部と同等のインターネット環境を提供する~島根県のIT戦略とは?

(2002/7/26)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

ほかの記事はこちらから

INTERNET Watch編集部internet-watch-info@impress.co.jp
Copyright (c) 2002 Impress Corporation All rights reserved.