■URL
http://www.hotnet.co.jp/whats/02_07_23/02_07_23.pdf (発表資料のPDFファイル)
26日、10ギガビットイーサネットを使った映像の伝送実験が札幌市でスタートした。同市に本社を置くデジタルファンデーションズ、アイ・エス・ティ北海道、北海道総合通信網の3社と、エクストリームネットワークス、ネクストコムが共同で「exaプロジェクト」を発足。北海道のネットワーク環境の高速化に向けた実証実験の第1弾として取り組む。
実験の名称は、「10GbE over Metro Fiber」。札幌市内の3社の拠点間を光ファイバーで結び、キャリアレベルでは日本で初めてだという10ギガビットイーサネットリングを構築した。この上でDVTS(Digital Video Transport System)により、テレビと同等の高品質映像を配信する。DVTSでは1チャンネルあたり30Mbpsもの帯域を利用するが、実験では30チャンネルのマルチストリームが行なわれる。
実験には、北海道テレビもコンテンツ協力で参加する。広大なエリアをかかえる北海道では、現在のアナログ地上波放送で全域をカバーするには大きなコストがかかるうえ、デジタル化移行のコストも懸念されているという。今回の配信実験には、地域情報を発信するツールとして、地上波テレビ事業者からも大きな期待が寄せられている模様だ。
(2002/7/26)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]