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http://www.keynote.com/press/html/02july25.html
米Keynote Systemsは25日、米WorldComが21日に米連邦破産法11条の適用を申請したが「インターネットには何ら性能低下の兆しが見られない」とする調査報告を発表した。UUNETなど傘下に納めるWorldComのインターネットトラフィックは世界最大であり、同社の破産がインターネットに及ぼす影響が懸念されていたが、現時点ではその影響は全くないようだ。
Keynoteは世界50都市において、T1とT3の高速インターネット接続で、重要なWebサイト40サイトからのダウンロード速度を測定。6月24日~月21日では、ダウンロード時間は平均1.52秒~2.56秒だった。これに対し、WorldComが破産法の適用を申請した後、最初の平日に当たる7月22日のダウンロード時間は平均2.41秒。トラフィックは通常、平日の方が多く、ダウンロード時間も遅くなるため、この数値は平常時の範囲内だと見なしている。
Keynoteの主席コンサルタントを務めるEric Siegel氏は「ISPの最近の問題を考慮すると、今やeビジネスはインターネットの不安定性に対処するための計画を検討するのによい時期だ。代替となるISPへと直接接続することで、主たるネットワークが使用不能になった場合、中断時間を最小限にできる」と提言している。
(2002/7/26)
[Reported by 江藤浩幸]