【事業計画】

財務情報提供の米FreeEDGAR、8月からサービスに利用制限

■URL
http://www.edgar-online.com/investor/news/072902.asp

 EDGAR Onlineは29日、8月からFreeEDGARサイトで提供される情報に制限を加えることを明らかにした。EDGARは米国証券取引委員会(SEC)が収集している上場企業の財務情報を集めたデータベースのことで、情報収集や投資活動に不可欠の情報だ。

 これについてEDGAR OnlineのCEOであるSusan Strausberg氏は「8月からEDGAR Onlineのブランドで運営されるWebサイト『www.FreeEDGAR.com』は、SEC書類の新しい、あるいは不定期なユーザーのための情報だけを提供するように変更される。FreeEDGARのユーザーは米国のすべての上場企業のSEC書類にアクセスし入手できるが、利用は限定されることになる。無料で提供される以上のニーズを感じるプロに向けEDGAR Onlineでは『EDGARproデスクトップサービス』を提供している」と説明した。

 このようにEDGAR Onlineでは、まずFreeEDGARで、投資活動や情報収集に慣れていない人々にSEC書類の重要性に気づいてもらい、SEC書類の価値を認識した後はEDGAR Onlineが提供する有料サービスを利用してもらいたいということのようだ。

 EDGAR Onlineは、1999年にサイトへのトラフィックを増やすためにFreeEDGARを買収、EDGAR Onlineブランドで無料サービスを提供しつづけていた。これまで複数の企業がSECのEDGAR書類を無料で検索、入手できるようにしていたが、最近になって多くのサービスが有料サービスへ移行したため、今でも無料で情報を入手できるFreeEDGARのサービスは貴重な存在となっていた。

(2002/7/30)

[Reported by taiga@scientist.com]

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