■URL
http://www.icann.org/announcements/advisory-29jul02.htm
http://www.cavebear.com/icann-board/index.htm
ICANN北米選出のKarl Auerbach理事がICANNに対し、組織記録の閲覧を許可するよう求めた訴訟において、米ロサンゼルスの連邦地裁は29日、原告側の訴えを認め、組織記録の閲覧要求を認める判決を下した。ただし、ICANNの機密指示に従うよう命じている。
この判決に対し、ICANNは「裁判所の法的解釈は部分的に間違っていると信じているが、実質的には昨年10月にAuerbach氏の要求を拒否した措置と全く変わりない」としている。
この訴訟は、Auerbach氏が2000年12月、選出後間もなく組織記録の閲覧を要求したが、ICANNは9カ月間も放置したあげく、組織記録の閲覧には機密保持契約が必要だと規約を改正したとして、2002年3月に連邦地裁に提訴したもの。
Auerbach氏は、ICANNが位置するカリフォルニア州の法律では、同州の非営利組織は理事の閲覧権利にいかなる制限や条件を付けてもならないと訴えていたが、裁判所は閲覧を許可した後、制限を加えることを認めている。ICANNは今回の判決には同意できず、来週発行予定の判決文を検討した後、控訴するかどうかを考慮するとしている。
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(2002/7/30)
[Reported by 江藤浩幸]